シルビア、S2000もスープラに続け! 復活してほしいスポーツカー5選
惜しまれつつ消えていった2台の高性能車
●三菱「ランサーエボリューション」
三菱とスバルは世界ラリー選手権(WRC)において1990年代から熾烈な戦いを繰り広げていました。そのベース車となっていた「ランサーエボリューション」と「インプレッサWRX STI」は、毎年のように改良を重ねて性能を向上させていました。
ラリーが「グループA」というカテゴリから「WRカー」に移行してからは、両メーカーは規模を縮小し、最終的にラリーから撤退してしまいます。
その後インプレッサはスポーツ路線のクルマではなくなり「WRX」にその座を譲りましたが、ランサーエボリューションは、2015年に発売した「ファイナルエディション」をもって消滅してしまいました。
三菱はSUVと軽自動車に集中するカタチで、ラインナップを整理し、もはや高性能セダンの復活はほぼ不可能な状態となります。
しかし、ランサーといえば1970年代からラリーで活躍してきた名車ですから、三菱にスポーティなモデルがなくなってしまったいまこそ、ランサーエボリューションのような高性能車復活を期待したいところです。
●ホンダ「S2000」
日本で初めてF1に参戦したホンダは、常にレースで戦いながら、その技術を市販車にフィードバックしてきました。
とくに「VTEC」のような高回転・高出力なエンジンを多数生み出してきたこともあり、かつてはホンダ=エンジン屋というイメージが定着したころがあります。
ホンダが誇る数々の高性能エンジンのなかでも集大成ともいえるのが、1999年に発売されたオープンFRスポーツの「S2000」に搭載されたF20C型ではないでしょうか。
2リッター直列4気筒エンジンは自然吸気でありながら250馬力を発揮し、レッドゾーンは9000rpmと、市販車のエンジンとしては異例の高回転・高出力なものとなっていました。
車体もホンダとしては29年ぶりのFR車で、すべてが新設計されるなど、ホンダ創立50周年を祝うメモリアルカーという意味合いもありました。
エンジンは途中から2.2リッターに排気量がアップされ、かつての高回転エンジンではなくなりましたが、それでも十分にパワフルで扱いやすくなり、国内外のファンから愛されたものの、発売から10年後の2009年に生産を終了します。
ホンダは現在も「NSX」や「シビック タイプR」「S660」といったスポーツカーを作り続けていますが、自然吸気ならではのレスポンスの良いエンジンを搭載したスポーツカー復活の可能性はないのでしょうか。
なぜなら、それこそがホンダの原点でありDNAだからです。
【了】
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