“スバルらしさ”を凝縮! スポーティセダン「レガシィB4」の歴史をひもとく

スバルのセダンの中で最上級モデルに位置づけられている「レガシィB4」。水平対向エンジンや4輪駆動システムなど、スバルの独自技術がたっぷりと詰め込まれた、「スポーティセダン」の名にふさわしいモデルです。登場してから20年を超えたいま、その歴史を振り返ります。

水平対向エンジンと4輪駆動でスバルを牽引してきた「レガシィB4」

 スバル「レガシィ」は、4輪駆動のセダンとして独自のマーケットを切り開いた「レオーネ」の後継車として、1989年にデビューしました。

 新開発の2リッター水平対向4気筒エンジンを搭載し、前後輪へのトルク配分を自動で無段階に変化させる4輪駆動システム「ACT-4(アクティブ・トルク・スプリット4WD)」による高い走行性能で、一般道のみならず、モータースポーツシーンでも活躍しました。

4代目レガシィB4

 1998年に登場した3代目レガシィからはFF車を廃止して全グレードが4輪駆動になり、この時セダンは「レガシィB4」のネーミングが与えられたスポーティグレードのみとなります。

スバル レガシィB4の詳細を見る

 2019年2月にはシカゴオートショーで新型レガシィが公開されましたが、現時点で日本での発売は未定となっています。

 そこで、スバルのフラッグシップに位置するレガシィB4の、初代から現行モデルまでの歴史について紹介します。
 
●初代(1998年 – 2003年)

初代レガシィB4 RS

 「レガシィB4」は3代目「レガシィツーリングワゴン」から半年遅れで登場しました。

 ボディは全幅1695mmと5ナンバー枠内に収められ、市街地の走行でもサイズが気になるようなことはありません。

 エンジンは2リッター水平対向4気筒が採用され、低回転域から高回転までパワフルに加速できました。

 このエンジンには低回転域ではプライマリー・タービンのみで過給し、高回転域ではセカンダリー・タービンが連続して過給する「2ステージ・ツインターボ」が搭載されています。

 また、3リッターの水平対向4気筒エンジンを搭載した「RS30」も、2002年に登場。

 そして、スバルのモータースポーツ部門である「STI」がチューニングし、最高出力293馬力まで高められた「レガシィS401 STi version」も少数ながら販売(持込み登録車)しています。

●2代目(2003年 – 2009年)

2代目レガシィB4 2.0R

 2003年にレガシィが4代目にフルモデルチェンジされ、「レガシィB4」も2代目となりました。

 海外市場への対応や衝突安全性能向上のために、ボディの全幅は拡げられています。これにより3ナンバー登録車両となったことで、内外装なども質感が高められ、1クラス上級のクルマに思える仕上がりとなっています。

 先代モデルに搭載されていた2ステージ・ツインターボは、ツインスクロール式のシングルタービン仕様に変更され、低回転時から太いトルクを発揮することが可能となりました。

 また、電子制御式スロットル仕様としたことで、圧倒的パワーだけでなくスムーズさと低燃費も兼ね備える洗練されたエンジンに進化しています。

 さらに「等長等爆エキゾーストマニホールド」の採用により燃焼効率が向上しましたが、「ボクサーサウンド」と呼ばれていたスバルの水平対向エンジン独特の排気音は、残念ながら消滅しました。

 2008年には、スバルの運転支援システム「EyeSight」を搭載したグレードを追加しています。

これがニッポンのスポーティセダン! レガシィB4の歴史を写真でチェック(10枚)

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