常人では理解不能!? 難解すぎるデザインのクルマ5選
デザインはクルマの売上を左右する重要なものです。各社とも優秀なデザイナーを雇い、日夜新たなデザインを模索していることでしょう。そこで、これまでに販売されたクルマのなかから、パッと見理解しがたいデザインのモデル5車種をピックアップして紹介します。
難解すぎるデザインのクルマはこんなにもあった
クルマのデザインはさまざまで、明確な「正解」というものは存在しません。ただし、好まれる、好まれないデザインは存在します。
多くのユーザーに共感が得られるのが好まれるデザインであり、言い換えると理解しやすいデザインなのかもしれません。一方、理解が困難なデザインのクルマもあります。
そこで、これまでに販売されたクルマのなかから、理解しがたいデザインのモデル5車種をピックアップして紹介します。
●フィアット「ムルティプラ」
コンパクトミニバンというと日本のお家芸ですが、イタリアもコンパクトミニバンの歴史は古くからあります。
フィアット「ムルティプラ」はコンパクトミニバンの元祖的存在で、小型車フィアット「600」の派生車として1956年に誕生しました。
このクルマも相当個性的なデザインでしたが、1998年に発売された新型ムルティプラは、さらに衝撃的なデザインでした。
ムルティプラは2列シートながら、前3人、後ろ3人が乗れる6人乗りのワゴンで、全長は4000mm弱、全幅が1870mmと、極端に幅が大きいので6人乗りを実現できましたが、そもそも見た目のバランスが良いとはいえませんでした。
さらにフロントマスクはまるで深海魚か両生類のようなイメージで、クルマにクルマがめり込んだようにも見えます。
ムルティプラのデザインは各方面で酷評され、さすがにその声を無視することができず、フィアットはマイナーチェンジでフロント全体のデザインを「普通」のクルマに変えました。
一方で、後期型は普通すぎて、前期型を好むユーザーもいるようです。
●オーテック ザガート「ステルビオ」
1989年、つまり平成元年にオーテックジャパンとイタリアの名門カロッツェリア(自動車工房)「ザガート」との共同開発によって「ステルビオ」が生み出されました。
ステルビオは日産「レパード」のシャシをベースとしてザガートがデザインを行ない、イタリアにて手作りで組み立てられ日本に輸入された2ドアクーペです。
限定200台のみの生産で、内装も上質な本革と選りすぐられた木の素材をふんだんに使い、贅の限りが尽くされ、まさにバブルの象徴といえました。
しかし、外観のデザインは難解で、ザガートらしいといえばその通りですが、常人にはかっこいいのか悪いのかも判断できないほどです。
とくに特徴的だったのがボンネットと一体になったフェンダーミラーで、これこそステルビオのカタチを印象付ける重要なアイテムでした。
●シトロエン「C6」
これまでもシトロエンのクルマといえば、ほかにはない個性的なものばかりでした。たとえば「DS」や「SM」といったモデルは、いまでもコアなファンが多いです。
そして2005年に発売された「C6」もかなり難解なデザインでした。
大型セダンとして誕生したC6は、極端に前に張り出したフロントに、シトロン伝統の「ダブルシェブロン」をあしらったグリルが特徴的。
また、リアはフロントとは対照的にオーバーハングが短く、リアウィンドウは普通とは逆に凹面となっていました。
フロントマスクのデザインや大柄なボディは、まるで陸を走る「クジラ」のようで、こちらに向かってくる姿も、走り去る姿も、強烈な印象が残るモデルでした。
現在、日本で販売されていませんが、C6は2016年にフルモデルチェンジし、デザインはオーソドックスなセダンになってしまいました。
ルノー アヴァンタイムも加えて欲しかったー!笑
初代のシトロエンC6のデザインはかつてのフラッグシップCXのオマージュを感じます。
若い頃、CXに憧れつつ中古のGSに乗っていたことがあります。
デザインもメカニズムも個性的で「運転」している実感が湧く車でした。
現在の車は技術が進み過ぎて、逆に画一的になっているように感じます。
ラゴンダは格好良いと思うけど。何故、最近の日本車が出てこないのかあ。犬顔、魚介類顔凄いことになっているけど。。。忖度ね。
フォード・エドセル・・・