常人では理解不能!? 難解すぎるデザインのクルマ5選
ワンオフのクーペに超絶スタイルのセダン
●ロールスロイス「スウェップテイル」
高級車のなかでも、ひと際高価なモデルといえばロールスロイスです。ロールスロイスを購入する場合は、普通のクルマとは違い、顧客のリクエストを聞きながら仕様を決め、生産に移すというプロセスとなっています。
しかし、通常の上を行く「ビスポーク」という販売プログラムが存在します。
ロールスロイスのビスポークはいわゆる「テーラーメイド」で、顧客のリクエストはさらに詳細になり、専門のデザイナーが打ち合わせに同席し、まさに世界に1台のロールスロイスを作り上げます。
そのビスポークで作られたなかでも最高峰に位置するモデルが「スウェップテイル」です。「ファントムクーペ」をベースにフロントマスクのデザインが変更され、リアオーバーハングを伸ばし、ボディ後半をファストバックスタイルに作り変えられています。
合わせて内装も素材からデザインまで専用となり、クルマ全体はクルーザーをイメージして設計されていました。
とくにリアのスタイルは高級かつクラシカルなボートそのもので、もはや原型を留めていません。
ちなみに、1台のみ作られたスウェップテイルの価格は、日本円で十数億円といわれています。
●アストンマーティン「ラゴンダ」
歴史あるイギリスのスポーツカーメーカー、アストンマーティンは数々の名車を生み出してきました。近年ではV12気筒エンジンを頂点とする大排気量、大出力のエンジンを搭載するクーペモデルを多数発売し、映画007シリーズで「ボンドカー」にも使われるなど、話題は尽きません。
このアストンマーティンが1978年に発売したセダン「ラゴンダ(第二世代)」は、それまでの常識をくつがえすほどのデザインとなっていました。
空気を切り裂くようなエッジの効いたボディのことを「ウェッジシェイプ」や「クサビ型」と形容しますが、ラゴンダはクサビそのものといったスタイルです。
極限まで薄く作られたフロントマスクは大きく前方にオーバーハングし、ヘッドライトは4灯のリトラクタブルを採用。リアのトランク部分も大きく後方にオーバーハングし、フロントと同様に絞り込まれたカタチになっています。
内装も本革と木を使いながらデジタルメーターを搭載するなど、伝統と革新が同居した斬新なものでした。
ラゴンダのデザインは本当に市販車だったのかと思うくらい強烈なインパクトがあり、これを超えるセダンはそうそう出てこないでしょう。
※ ※ ※
現在のクルマは奇をてらったデザインはほとんど見られません。過去の反省を踏まえると、なかなか冒険できなくなるのは当然でしょう。
しかし、横並びのデザインでは面白味がないのも確かです。
近年、旧車の価格がとんでもなく高騰していますが、失ったモノを求める人が多いのかもしれません。
【了】
ルノー アヴァンタイムも加えて欲しかったー!笑
初代のシトロエンC6のデザインはかつてのフラッグシップCXのオマージュを感じます。
若い頃、CXに憧れつつ中古のGSに乗っていたことがあります。
デザインもメカニズムも個性的で「運転」している実感が湧く車でした。
現在の車は技術が進み過ぎて、逆に画一的になっているように感じます。
ラゴンダは格好良いと思うけど。何故、最近の日本車が出てこないのかあ。犬顔、魚介類顔凄いことになっているけど。。。忖度ね。
フォード・エドセル・・・