日本発売はいつ? レクサス新型「LM」は2020年前半にアジア圏で発売か

レクサス「LM」日本での発売はどうなる?

 今まで、ミニバンを販売していなかったレクサスは、なぜこのタイミングでミニバンを投入したのでしょうか。「LM」の販売について、レクサス広報部は次のように話します。

「レクサスは、新しい価値をどんどん提供していきます。ショーファードリブン(運転手付きで後席に座るクルマ)の強いニーズがある国では、後席の快適性を徹底的に追及したミニバンをリリースすることが多くのお客様に喜ばれると判断し、LMを追加することになりました」

 つまり、プレミアムブランドとしての新しいチャレンジなのです。これまでもメルセデス・ベンツ「Vクラス」などがありましたが、貨物車をベースとしているため上級車の乗り心地の良さを知る顧客層から乗り心地の評価がよくありませんでした。

 しかし、車体構造からして乗用車としての快適性を最優先したレクサス「LM」なら、乗り心地にもプレミアムにふさわしい自信があるというわけです。

 新型「LM」のバリエーションは、2列シート4人乗り/3列シート7人乗りという座席レイアウト、ハイブリッド/3.5リッターガソリンエンジンという設定を、販売地域によって分けるとしています。

お披露目されたのは2列シート4人乗り

 また、「LM」の発売時期について、レクサスは次のように説明していました。

「中国などでの発売は、2020年前半を予定しています。日本での発売は、現時点では予定がありません。まずは、中国や東南アジアでどのような評価されるかをみながら、そのほかの仕向け地での展開方法を検討していきます」

※ ※ ※ 

 具体的には中国や香港、そして東南アジアのタイやインドネシアで展開される計画で、生産はすべて日本。「メイド・イン・ジャパンにこだわります」と吉岡氏は断言しました。

 タイやインドネシアは右ハンドル仕様なので、日本発売が待ちきれないのであればそれを逆輸入する方法もあります。

 最近、日本でもショーファードリブンとしてアルファードやヴェルファイアが使われることが増えています。もし日本で発売したら大ヒット間違いないでしょう。
 
【了】

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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