急カーブ、急傾斜が連続の中国道 「直線で平坦」ではない高速道なぜ誕生?
日本の高速道路で最も急なカーブがある中国道
さて、高速道路らしからぬ刺激的な道路が続く中国道ですが、じつは高速道路で日本一急なカーブもこの中国道にあります。カーブの大きさはなんと「R200」。場所は北房IC~新見ICの下りルート「呰部(あざえ)トンネル」を過ぎた199.8キロポスト近辺にあります。
制限速度も呰部トンネル入り口から80→60km/hに落とされます。私が通った当日は工事中でパイロンが置かれていましたが、実際に走ってみたところ、見通しが悪く対向車の存在にも気づきにくいかなりきついカーブでした。その前からR300、R250と急カーブが続いているのですが、それらの中でもR200は別格な印象です。
神戸~吹田間など都市部を除いては直線部分が少なく、急カーブとアップダウンが続く場所も多い中国道。とくに、急カーブが多いのは広島県内の東城IC~庄原ICでこの区間はR250が連続しています。
また、事故多発地点として知られる山口県内の小郡IC~小月IC(とくに下り)は、「魔のカーブ+長い下り坂」が続くエリアとして山口県警も注意を呼びかけており、道路には赤と黄色の舗装を行い、路面にはV字マークを入れて減速を促しています。
こんなに走りにくい中国道は、高速として欠陥道路なのでは? という声も聞こえてきますが、見方をかえれば「常に緊張感を持って走る必要がある上級ドライバー向けの道路」と考えることもできます。
都市部以外では交通量も少なく、長期連休などでも渋滞知らずなので心地よいドライブを楽しむこともできます。SA/PAは東名や名神に比べると少し地味ではありますが、利用者が少ない分、トイレなども常に清潔感が保たれ、昭和の雰囲気を感じることもできます。
このGWに速度と車間距離に十分注意して、中国道ドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【了】
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
実は他車のストレスなく移動できるいい道路です。
名阪国道よりも走りやすい?
吹田から津山辺りまでは、多少のカーブやアップダウンはありますが、期待するほどではありません。
特に兵庫県内は山陽道の連続トンネルよりも見晴らしもよく走りやすいですよ。
山陽道も中国道共に路肩が狭いのは共通ですが、
山陽道は高架橋やトンネルを多く作ってカーブや坂を
減らした形で線形はいい方ですが交通量が多く渋滞しやすいです。
対して中国道はトンネルや高架橋を避けるほうで作ったのでカーブや坂が非常に多いですが
交通量は山口以前と宝塚近く以外は少なく渋滞や事故リスクが小さいです。
GWやお盆などは中国道を使えば多少遠回りになってもスイスイと移動できます。
いつも神戸に行くとき空いている中国道お利用していましたが、中国道から神戸に入るジャンクションの多さにあきれ、山陽道からのルートに切り替えました、高速料金も山陽道の方が安くなり 燃費もアップダウンアのある中国道よりよくなり 目的地到着も早くなりました。