トヨタ「アクア」とホンダ「フィット」 売れるHV車の違いはどこにある?
コンパクトカーでも快適性、使い勝手は大切!優れているのはどっちのクルマ?
インテリアやユーティリティの違いはどうでしょうか。アクアのインパネは水平基調のデザインのもとセンターメーターが採用されており、針が一切ないフルデジタル方式で先進的な印象です。対するフィットハイブリッドはステアリングの奥にアナログメーターとディスプレイが配置されていて、スピードの感覚が掴みやすくなっています。
アクアのシフトゲートはオーソドックスなスタッガード式となっており、初めての人でも扱いやすい作りです。フィットハイブリッドのシフトゲートは小さなノブとボタンで操作する電子式となっているので、慣れるまで少々時間がかかるかもしれません。
両車とも、シフトゲートの前と左右ドアにドリンクホルダーを2つずつ備えていますが、フィットハイブリッドには運転席インパネにもドリンクホルダーが備わり、センターコンソールはアームレスト付きのボックスタイプがタイプ別に設定されています。このことから、ユーティリティはフィットハイブリッドの方が上だといえます。
次に前後のシートを見ていきましょう。アクアのフロントシートは今どきのコンパクトカーとしては低くなっており、降りる時は足に込める力を少々必要とします。リアシートは左右のホールド性を重視したタイプで、センターの部分が盛り上がっています。こちらもシート位置は低めですが、クッション性と身体の包まれ感が良く、短~中距離の移動では問題ないレベルに仕上がっています。
フィットハイブリッドのフロントシートはアクアに比べて着座位置が高く、アイポイントが高いため見晴らしが良いです。また、サイドのショルダーの張り出しがアクアより若干タイトなため、ホールド性が高くコーナリング時でも安心してドライブすることができます。
リアシートはアクアと同じくセンターが盛り上がっているタイプですが、膝前の空間がフィットの3倍近くあるため、ゆったりしたポジションでくつろぐことができます。また、センターにはアームレストを備えるため快適性も高いです。さらに、フィットハイブリッドのリアシートは座面が背もたれ側にチップアップする構造となっているため、リアの足元スペースに背の高い荷物を立てて積むことが可能です。アクアよりも設計が新しいフィットハイブリッドだけに、アクアにはない機能が多く盛り込まれています。
ラゲージスペースの違いはどうでしょうか。アクアのラゲージスペースは奥行き722mm、高さ820mm、開口幅946mmとなっており、容量は305リットルはコンパクトカーとしては一般的なサイズです。リアシートが6:4左右右分割式のため、片側づつ倒して荷室をさらに広くすることが可能ですが、ラゲッジスペースと倒したシートに10cmほどの段差ができてしまうのが少し惜しいポイントです。
フィットハイブリッドのラゲージスペースは、奥行き680mm、高さ890mm、開口幅1015mmとなっており、容量は314リットルです。開口部が広く、フロア高があるため大きな荷物も収納しやすいのがポイントです。また、リアシートを倒した時はラゲージスペースからリアシートまでフルフラットになるため、長い荷物でも平らに置くことができるようになっています。
これまで比較してきた結果を踏まえると、フィットハイブリッドの方が有利な印象をうけます。価格はアクアが178万5240円(L)フィットハイブリッドが169万9920円(HYBRID)となっており、フィットハイブリッドの方が10万円弱安く設定されています。
フィットは2019年4月の時点で登場から約8年が経過していますので、商品力も若干落ちてきていることは否めませんが、それでも2019年3月は1万5874台売れています。しかし、フルモデルチェンジもウワサされていますので、次期モデルが登場するのであればフィットハイブリットのことを研究したクルマになることでしょう。アクアの巻き返しに期待が高まります。
【了】
車を混同しているので読んでておかしいと思う。
自分はどちらの車も持った事はありません。レンタカーの回送をしていたので何回も乗っただけです。フィットは加速が良くてアクアはモーターが回ると加速が良くなる。メーカーの考え方の違いですね。自分はフィットの方が好きですね。