50年超のロングセラーモデルも! 昭和・平成を生き抜いた人気車5選

新元号「令和」が始まろうとしています。多くの自動車メーカーは昭和の時代に量産をはじめ、今日に至っていますが、昭和に発売されて、いまも販売されている車種も多数存在します。そこで、昭和に誕生して、平成、令和と販売し続けられるクルマのなかから、5車種をピックアップして紹介します。

激動の時代を駆け抜けたクルマ5選

 2019年4月1日に新元号「令和」が発表され、もうすぐ平成が終わろうとしています。

昭和の終わりに発売され令和で復活が決まった「スープラ」(画像は初代スープラ)

 日本でクルマが作られるようになって100年以上経ちますが、昭和では運動性能や動力性能が目指しい進歩を遂げました。そして平成では低燃費化、HV、EVによる環境性能の向上、先進技術による安全性能や自動化が劇的に普及しました。

 そして、いよいよ令和を迎えますが、どんなクルマが登場するのでしょうか。そこで、昭和に誕生して、平成、令和と販売し続けられるロングセラーなクルマのなかから、5車種をピックアップして紹介します。

●スズキ「ジムニー」

いまや唯一無二の存在となったクロカン軽自動車「ジムニー」

 2018年(平成30年)に20年ぶりとなるフルモデルチェンジで話題になった「ジムニー」ですが、初代「ジムニー」は1970年(昭和45年)に軽自動車初の本格的4輪駆動車として発売。

 エンジンは空冷2気筒2サイクル360ccで、最高出力はわずか25馬力でしたが、600kgと軽量な車体には十分なものとなっていました。

 シャシは頑丈な「はしご型フレーム」を基本骨格にし、信頼性の高い前後「板バネ」のサスペンションを装備。後に一般的なコイルスプリングとなりましたが、はしご型フレームはいまも変わりません。

 現行の4代目ジムニーは、初代や2代目をオマージュした直線基調のボディと、丸型のヘッドライトやウインカーなど、ひと目でジムニーとわかるデザインになっています。

 搭載されるエンジンは全グレード64馬力を発揮する660cc直列3気筒ターボで、低回転から力強いトルクを発生し、同じく初代から続くパートタイム式4WDによりオフロードでの優れた走行性能を実現しています。

●三菱「パジェロ」

かつてRVブームを牽引してきて円熟の域に達した「パジェロ」

 三菱のクロスカントリー4WDというと「ジープ」がありましたが、快適装備とは無縁の、あまりにも硬派なクルマなので購買層は限られていました。

 そこで、乗用車の使い勝手や快適性を取り入れつつ、本格的な4WD車として1982年(昭和57年)に「パジェロ」を発売。初代パジェロはスキーやアウトドアの流行という背景もあり、RVブームを牽引した存在でした。

 現行のパジェロは2006年(平成18年)に発売され、初代から数えて4代目となります。当初は3ドアのショートボディと、5ドアのロングボディをラインナップしていましたが、いまはロングボディのみとなっています。

 パジェロの大きな転換期となったのは2008年で、従来の3リッターV6ガソリンエンジンに加え、3.2リッター4気筒のクリーンディーゼルエンジンが搭載されました。

 その後も小規模な改良と、グレードの整理が行なわれ、今日に至ります。

 直近では2018年に一部改良され、装備の充実が図られています。しかし、衝突事故軽減ブレーキに代表される先進安全装備は搭載されておらず、この先モデルチェンジがあるかどうか不明ですが、次世代の新型モデルへの期待も膨らみます。

●ホンダ「シビック」

初代の面影はないもののスポーティさが評価されている「シビック」(画像はハッチバック)

 ホンダ「シビック」は1972年(昭和47年)に発売されました。FF2ボックスという優れたパッケージングで、現在まで続くコンパクトカーの先駆け的存在です。

 この初代シビックが優れていたのはパッケージングだけでなく、発売翌年の1973年にマイナーチェンジと同時に搭載された1.5リッターの「CVCC」エンジンも画期的なものでした。

 CVCCは“Compound Vortex Controlled Combustion”の略で、日本語では「複合渦流調速燃焼方式」と訳されます。

 エンジンは燃料と空気を混ぜた混合気を燃やすことでパワーを得ますが、副産物として大気汚染物質が生成されてしまいます。CVCCは後処理なしに大気汚染物質を軽減することができるというものでした。

 1970年、アメリカで1963年から施行されてきた大気清浄法を大幅に修正した、いわゆる「マスキー法」が議会で可決されました。当時マスキー法をクリアするのは不可能とされていましたが、CVCCエンジンは世界で初めてクリアすることに成功。その後、ホンダのエンジンはCVCCがスタンダードとなります。

 シビックは代を重ね、現行モデルは2017年(平成29年)に発売された10代目です。日本では8代目で一旦販売が終了してしまいましたが、復活したことで話題になりました。

 ラインナップはセダン、ハッチバック、そして高性能なタイプRの3タイプで、セダンとハッチバックは出力の異なる1.5リッターVTECターボエンジンを搭載。タイプRは320馬力を誇る2リッターVTECターボエンジンを搭載して、トランスミッションは6MTのみです。

 大衆車のイメージが強かったシビックだけに、1800mmの車幅(セダン、ハッチバック)と、265万320円(消費税込)からという価格は、かつてのイメージとはかけ離れてしまいましたが、高度な技術が搭載されたクルマとして高い評価を受けています。

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1件のコメント

  1. だから同じ車というのは、VWタイプ1やスバル360のように基礎設計が同じでロングライフな車を言うのであって、
    名前以外同じ所はタイヤが4つなんて車を同一車種扱いするのは止めて頂きたいのです。

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