50年超のロングセラーモデルも! 昭和・平成を生き抜いた人気車5選
令和初の新型車となる「GRスープラ」と50年のロングセラー「フェアレディZ」
●日産「フェアレディZ」
日本のモータリゼーションの発展を象徴する出来事として、1969年(昭和44年)に東名高速道路が全区間開通。その年に日産「フェアレディZ」が発売されました。
アメリカ市場のニーズに適合した新しいスポーツカーとして、ヨーロッパのGTカーのようなスペックと、流麗なスタイルでありながら、リーズナブルな価格を実現。
アメリカでは驚異的なセールスを記録して、イギリス製スポーツカーを駆逐してしまうほどでした。実際に生産台数の多くはアメリカ向けに輸出されたといいます。
1トン強の軽量な車体に四輪独立サスペンション、「スカイライン GT」と同じSUツインキャブレターを装備した2リッター直6SOHCエンジン(L20型)を搭載し、しなやかな路面追従性とスムースな回転の6気筒エンジンならでは乗り味で、日本の若者を魅了しました。
フェアレディZは日産を代表するスポーツカーとして生産が続けられましたが、2000年に一旦生産を終了。2002年に復活し、現行モデルは6代目として2008年(平成20年)に発売されました。
336馬力を発揮する3.7リッターV6自然吸気エンジンを搭載し、初代から継承する四輪独立サスペンションにより、高い運動性能を獲得しています。
また、デザインは初代をオマージュしたロングノーズとなり、新しさのなかにクラシカルなスポーツカーの趣を残しています。
●トヨタ「GR スープラ」
2019年5月中旬ごろに発売予定ということで、「令和」初の新型車になることが話題となっている「GRスープラ」ですが、初代は1986年(昭和61年)に発売されました。
それまでスープラは北米でのネーミングで、日本では「セリカ」の上位車種「セリカXX(ダブルエックス)」として販売されていましたが、初代スープラでセリカとは完全に別車種として扱われることに。
トップグレードは最高出力240馬力を誇る3リッター直6DOHCターボエンジンを搭載する「3.0GT」で、ほかに2リッター自然吸気、2リッターツインターボ、2.5リッターツインターボがあり、全グレード直6でした。
スタイリッシュなデザインの3ドアハッチバックに、パワフルなエンジンを搭載したことから、日産「スカイライン」と人気を二分。
1993年に2代目にフルモデルチェンジして2002年に排ガス規制の対応が困難という理由で生産を終了しました。
そして17年ぶりにスープラは「GR スープラ」として復活することになりました。新型GRスープラはBMWと共同開発され、生産もオーストリアで行なわれます。
トップグレードはスープラ伝統の直列6気筒ガソリンエンジン+フロントエンジン・リアドライブ方式を採用。前後の重量配分は「50:50」という理想的な数値を達成し、加速・減速・コーナリングなどすべてのシチュエーションで優れたバランスのスポーツカーに仕立てられています。
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ここで紹介した5車種以外にも昭和に発売され、現在も販売されているモデルは多いです。代表的な例を挙げると、トヨタ「クラウン」「カローラ」、日産「スカイライン」「マーチ」、ホンダ「アコード」「レジェンド」、三菱「ミラージュ」、スズキ「アルト」などです。
もうすぐ令和となりますが、伝統の名前は今後も残ってほしいところです。
【了】
だから同じ車というのは、VWタイプ1やスバル360のように基礎設計が同じでロングライフな車を言うのであって、
名前以外同じ所はタイヤが4つなんて車を同一車種扱いするのは止めて頂きたいのです。