極悪燃費クーペから軽ワゴンまで 90年代のイケてるクルマ5選
バブル期にはたくさんの名車が誕生。エンジンのパワーも上がっていき、ハイテク装備も出始め、デザインも秀逸なモデルが発売されました。そこで、グッドなデザインのクルマ5車種をピックアップして紹介します。
1990年代に発売されたイカしたデザインのクルマ
もうすぐ平成という時代が終わろうとしていますが、いまから30年ほど前、まさに平成が始まった直後に発売されたクルマは、いまも語り継がれるほどの名車ぞろいです。
国産車が280馬力の上限に向けてパワーアップしていった時代でしたが、デザインが秀逸なクルマもたくさんありました。
そこで、1990年代に発売されたクルマのなかから、多くのユーザーにデザインが評価された5車種をピックアップして紹介します。
●日産「フィガロ」
日産「マーチ」をベースに作られた「パイクカー」シリーズ第3段の2ドアクーペ「フィガロ」は、デザインにおいて国内外で高い評価を得ました。
1991年に発売されたフィガロは2万台の限定販売にもかかわらず、フィガロをフィーチャーした短編オムニバス映画「フィガロストーリー」の制作・公開など、異例のマーケティング活動を展開。
専用のオープントップ機構をもつエレガントなスタイリング、白い本革の内装、メーター類も専用デザインのインパネなど、あらゆる部分が入念に作り込まれていました。
ボディカラーはホワイトとの2トーンで「エメラルド」「ペールアクア」「ラピスグレイ」「トパーズミスト」の4色が設定されましたが、メインカラーは「エメラルド」です。
誕生から30年経ちましたが、いまも人気が高く、フィガロをメインに扱う専門店もいくつもあります。
また、フィガロは右ハンドルだったこともあって、多くの中古車がイギリスに渡って人気が高まり、オーナーズクラブまであるほどです。
●スズキ「ワゴンR」
スズキ「ワゴンR」は1993年に初代が発売。それ以前の背が高いワゴンといえばワンボックスタイプが主流でしたが、ワゴンRの登場によってトールワゴンのジャンルが確立されるなど、革新的なモデルでした。
ちょうどミニバンを小さくしたようなスタイルは、その後の軽自動車に大きな影響を与えました。
また、左側が2ドア、右側が1ドアと左右非対称な作りもユニークで、安全面での考慮やコストダウンの効果もありました。
後のマイナーチェンジでターボの追加や、5ドアモデルも発売されるなどバリエーションを拡大。1998年にフルモデルチェンジを行ないましたが、初代のスタイルから大きく変えないキープコンセプトに。
それまでスポーティではない軽自動車は、男性が敬遠する傾向がありましたが、ワゴンRは男女問わず人気を獲得しました。
●トヨタ「アリスト」
1988年に発売された日産「シーマ」に端を発した高級車ブームは、バブル絶頂期という背景もあり加熱。そんなかトヨタは1989年に「セルシオ」を発売します。
そして、バブル終焉直前の1991年にトヨタ「アリスト」がデビュー。高級路線に加えパワフルなエンジンを搭載してスポーティ感も演出するなど、それまでにないセダンとなっていました。
外観のデザインは巨匠ジウジアーロ率いるイタルデザインに依頼し、低くスタイリッシュなイメージに。
エンジンは後に「スープラ」に搭載される3リッター直6ツインターボ「2JZ-GTE型」をラインナップするなど、走りも定評があり、チューニングのベースとしても評価されました。
なお、アリストは北米でもレクサスブランドで「GS」として販売され、今日に至ります。
>10・15モード燃費は6.4km/hと、いまも語り草になるほどの高燃費でした。
低燃費では?