見た目いいが価格も上昇… なぜ大径化? 新型車のホイールサイズが年々拡大する理由

最近発売されるクルマのホイールには、ひと昔前に発売されたクルマに比べてインチサイズの大きいホイールが標準装着されるようになりました。ホイールのインチサイズが年々大きくなってきているのはなぜなのでしょうか。

18・19インチの装着が当たり前になってきた最近の新型車

 クルマの走行性能や見た目を大きく左右させるパーツがホイールです。ホイールの種類には、スチール(鉄)、アルミニウム、マグネシウム、カーボンなどが素材として主に使われていますが、最近のクルマには、素材にアルミニウムを使用した”アルミホイール”が一般的になってきました。

ホンダ NSXに準装着された19インチホイール

 ここ数年で発売されたクルマのホイールにもアルミホイールが多く採用されていますが、そのアルミホイールのインチサイズが、ここ数年で大径化している傾向があります。

 10年以上前の高級セダンであれば15インチや16インチ程度のインチサイズが一般的でした。

 しかし、最近発売された高級セダンには18インチから19インチのホイールが純正装着されているのが当たり前で、輸入車のスポーツモデルであればノーマルで20インチ、21インチなど大きなホイールが装着されていることもあります。

 なぜ最近のクルマには、インチサイズの大きいホイールが純正装着されるようになってきたのでしょうか。その背景をホンダ広報部に聞いてみました。

――最近発売するクルマのホイールが大径化しているのはなぜですか

 一概に全ての車種のホイールが大径化している訳ではありませんが、確かに大径化している車種もあります。その代表的なジャンルは、高級車やスポーツカーなどの高い走行性能を必要とするジャンルの車種です。

――高性能車のホイールが大径化してきたのはなぜですか

 高級車やスポーツカーなどに大径ホイールが採用される理由は2つあります。まずひとつ目は、走行性能の向上を目的とする制動力の強化です。ブレーキのローターは外径が大きいほど制動性能が向上します。大きなブレーキローターを取り付けるためには、インチサイズの大きいホイールが必要不可欠なのです。

 もうひとつは、クルマを洗練された見た目にすることが目的です。ホイールのインチサイズが大きく、扁平率が低いタイヤを装着することで、クルマにアグレッシブでスポーティなイメージを与えることが可能です。

 クルマのホイールのインチサイズが大径化してきたのは、変わりゆく時代と共にクルマの性能にも高いものが要求されるようになってきたといって良いのではないでしょうか。

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