若年層の利用者が5割超え サービス開始から半年、ヤマハ「バイクレンタル」の現状とは?
地方自治体や旅行会社との提携で、ユーザー拡大と経済効果をもたらす
――2018年10月の事業開始時に、ユーザー拡大のため地方自治体や旅行会社、航空会社との提携も視野に入れていると発表されましたが、実際にはどのような取り組みを行なっていますか。
こちらの件に関してもまだハッキリとしたことは決まっておりませんが、2019年9月7日に熊本県の阿蘇で開催するヤマハファン交流イベント「YAMAHA Motorcycle Day 2019」に向け、熊本県と話を進めています。
これまでのヤマハバイクレンタルの統計を見ると、九州では県外からの利用者の割合が高くなっています。これは、自走で九州に行く時間を飛行機でまかない、現地で気軽にバイクを楽しむというのが一番の理由として挙げられるでしょう。
そのため、まだ事業展開していない北海道においても同様に、県外からの利用者が高い割合を占めることが予想されます。先ほどお伝えした店舗の立地なども踏まえ対策することで、ヤマハのバイクレンタルをより身近で気軽な存在にしていきます。
――実際に利用したユーザーからはどのような意見が多くみられますか。
利用者は20代から60代までと幅広い層の方がいらっしゃいますが、全年齢層においてYSPスタッフの丁寧な対応や、web予約の使いやすさについて高い評価を頂いております。また、メーカー運営だからこその車両コンディションの良さについても多数コメントを頂きました。
その他、最新モデルの導入や取り扱いモデルの拡大についての要望も頂いておりますので、今後はそうした点も改善できればと考えています。
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自動車工業会の発表する二輪車の継続乗車意向に関する統計データによると、10代から30代の男女では「生活環境の変化等で一旦は乗らなくなるかもしれないが、乗れる状況になったら乗るつもり」という割合が高くなっています。
「バイクレンタル」がレンタカーやカーシェアのような気軽な存在へと成長することで、若年層のバイク需要増加につながる時代は、そう遠くないのかもしれません。
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