3ナンバー化したVW「ポロ」 スポーティさ満点の追加モデル「Rライン」の実力はいかに?

フォルクスワーゲンのコンパクトカー「ポロ」にスポーティモデルの「Rライン」が新たに加わりました。その実力はどのようなものなのでしょうか。

VWのコンパクトカー「ポロ」にRラインが新登場

 輸入車は、全般的にボディが大きい。VW(フォルクスワーゲン)ゴルフは、輸入車でコンパクトな部類だが、それでも全幅は1800mmだからトヨタクラウンと同じ数値です。

フォルクスワーゲン「ポロTSI・Rライン」

 日本におけるクルマの売れ方を見ると、新車販売全体の36%が軽自動車で、小型/普通車の販売上位も日産「ノート」、トヨタ「アクア」、トヨタ「シエンタ」といった5ナンバー車で占められます。

 輸入車では、趣味性が重視されるから、日本車のような実用重視の選ばれ方はしないですが、それでもコンパクトな車種を求めるユーザーは多く、そのような意味で注目されるのがVW「ポロ」なのです。

 同社「ゴルフ」をひとまわり小さくした感じの輸入車で、コンパクトでも『カワイイ路線』ではないです。面白みは乏しいですが、真面目な印象で、後席にも最小限度の居住性を確保したから実用的で、輸入車のコンパクト部門を死守しています。

 先代型までの「ポロ」は、標準グレードが5ナンバーサイズに収まっていましたが、2018年3月に登場した現行型は全幅が1750mmに拡大。「5ナンバーサイズの輸入車」という貴重な特徴を失った今でも輸入車では小さな部類に入ります。

 現行型は、2018年に約9か月間で1万台以上を販売して、1か月平均でも1000台を上まわるほど。グレード構成がワイドなゴルフの1か月平均/1776台には達しないですが、ポロの売れ行きも堅調です。

 そして「ポロ」は、2018年7月にスポーティなGTIを加え、2019年1月下旬に「TSI・Rライン」を追加発売。「ポロTSI・Rライン」は、新たに開発された直列4気筒1.5リッターターボを搭載します。

 EA211型という従来のシリーズに組み込まれますが、排出ガスを含めた環境/燃費性能が優れ動力性能も高く、さらに耐磨耗性を向上し、シリンダーにはプラズマコーティングを施しています。

 直噴式でコモンレール型燃料噴射装置を備え、負荷が軽い時には2気筒を休止して残りの2気筒だけを作動させる気筒休止機能も採用。サーマルマネジメントシステムも注目のひとつで、エンジンの暖機が完了するまで、クランクケースとエンジン内の冷却水を循環させず暖機時間が短縮され、エンジンの抵抗も抑えられるのです。

 VW「ゴルフTSIハイライン」などが搭載する1.4リッターターボは、気筒休止機能を備えることから、新たな1.5リッターターボはこの後継ともいえます。将来的には、1.5リッターターボがVWのベースエンジンになる見通し。例えば、プラグインハイブリッドのゴルフGTEが搭載するエンジンは、現時点では1.4リッターターボですが、今後は1.5リッターターボに置き換わります。

 1.5リッターターボの動力性能は、最高出力が150馬力(5000から6000回転)、最大トルクは25.5kg-m(1500から3500回転)。前述の1.4リッターターボが140馬力・25.5kg-mなので、同程度の性能と考えて良いです。

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