大根も切れる威力に注意! 子どもが危険「パワーウィンドー」の挟み込み事故を防ぐ方法とは
クルマに子どもを乗せる際に気をつけておきたいのが、ドアの開閉やパワーウィンドーによる挟み込み事故です。では、パワーウィンドーの挟み込みを防止するにはどうしたら良いのでしょうか。
子どもを乗せるときには注意したい「パワーウィンドー」
最近のクルマには、ほぼ装着されている「パワーウィンドー」。昔は、それぞれのドアに「レギュレーターハンドル」という取っ手が付いており、それをくるくる回して、窓の開け締めを行っていました。
いまでは、運転席での一括操作や各座席で電動開閉が可能ですが、普及するにつれて誤った操作による事故も起きています。事故を防ぐにはどのようにしたら良いのでしょうか。
小さな子どもが閉まる窓ガラスに挟まれてケガをする事故が絶えません。原因として、「子どもが座席横のドアに付いたパワーウィンドーのスイッチを操作してしまう」、「子どもが乗っている後席などの窓を運転席にある遠隔操作で閉める際に確認を怠った」などが挙げられます。
2016年には軽乗用車のなかにいた男児が、パワーウィンドーの窓ガラスに首を挟まれ、心肺停止に陥る事故も起きているそうです。
パワーウィンドーは、ドアに内蔵されたモーターが窓ガラスを上下させて開閉。走行中のクルマの窓ガラスは、外の風圧で押さえつけられるため、さまざまな状況下でもスムーズに窓ガラスを開閉ように強い力が加わります。
JAFが行ったテストでは、「軽自動車・セダン・ミニバン」で実験したところ、窓ガラスが閉まる力の計測値は24.9kgから34.6kgfとなり、大根やゴボウなどを簡単に切断しました。 (挟み込み防止機能が作動した場合を除く)
また、作動中のパワーウィンドーを人の力で止める実験では、8歳児の被験者が両手を使ってもミニバンの窓ガラスが閉まるのを止めることができず、成人女性は両手ならなんとか止めることができたという結果です。