どんな悪路でも走破できる! 鬼に金棒なトヨタ「ハイラックス」の乗り味とは
悪路では鬼に金棒状態な「ハイラックス」
試乗会では、『改めて悪路を試して下さい』ということで、オフロード車の専用コースを走ってみます。電子制御のトラクションコントロールだけでなく、リアデフのLSDも付いているため鬼に金棒状態。シーソーの如く後輪の片側が浮くような車両姿勢になったって片側の駆動輪をきっちり動かし簡単に脱出してしまうのです。
4WDのローレンジをセレクトしておくと、見上げるような上り坂をワシワシ登り、前が見えない下り坂も電子制御の速度コントロール装置が付いているため、ブレーキを踏まなくたって一定の速度以上になりません。オフロードコースに持ち込んで子供など乗せてあげれば遊園地の下手なアトラクションより喜ぶと思います。
試乗会場には、欧州仕様の2.8リッタディーゼル搭載の6速MT車や、アジアンクロスカントリー用の車両、TRDのドレスアップカーなども展示されていました。
筆者(国沢光宏)がハイラックス買ったらJAOSみたいな競技車両仕立てにして深い水の中も走れるシュノーケルなんか絶対に付けちゃいます。もちろんオフロードタイヤに変えます。
ちなみに、日本仕様のハイラックスは、500kgの荷物を積んでも(商用車の場合、試験は3倍くらい積むのが普通)大丈夫なように作ってあるということで、サスペンションが硬すぎです。
少しギャップあると激しく揺すられます。タイでは乗用車ユース用のソフトなサスペンションも用意されているそうで、ハイラックスを買ったら足回り交換が基本だと思います。
【了】
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。