どんな悪路でも走破できる! 鬼に金棒なトヨタ「ハイラックス」の乗り味とは
日本国内では少なくなったピックアップトラック。そんななか、トヨタ「ハイラックス」は2017年に13年振りの国内復活を果たしました。その実力をオフロードコースで試乗します!
“日本じゃ売れない”と言われるなかでも売れている「ハイラックス」
日産もマツダも三菱も、ハイラックスと同じクラスに属すピックアップトラックをタイなどで生産し、世界中に輸出しています。
しかし、トヨタを除くメーカーは最初から『日本じゃ売れないから』と諦め、販売していません。この一点を見てもトヨタの積極的な姿勢がよく解ると思う。そしてトヨタ「ハイラックス」は予想以上に売れました。
発表と同時に年間販売予定だった2千台のオーダーが入り、納期半年以上という人気になったほど。考えてみれば日本にだってさまざまな“遊び”をする人は多いです。
汚れた遊び道具を荷台に積め、極悪路を平気で走り、トレーラー引っ張ることだって全く問題無し。それでいて5人乗れてディーゼルだから燃費も良い、こんな楽しいクルマ無いはありません。
さらに、今年のダカールラリーで「ハイラックス」は、プジョーやミニをやっつけ、総合優勝もしました。日本じゃあまり話題になっていないけれど、海外の知人から『凄いね!』と祝福されます。
今までもハイラックスは「丈夫さ」で評価されていました。ダカールラリーで勝ち、一段と素晴らしいブランドイメージになること間違いなしです。
今回、2018年12月発売されたのは『ブラックラリーエディション』という特別仕様車。といってもエンジンや変速機など基本的なスペックに変更無いです。フロントグリルをアメリカで販売している「タンドラ」と共通の意匠にしています(現在タイなどで販売している最新スペックのハイラックスは全てブラックラリーエディションと同じ顔つき)。
さらに、樹脂製のオーバーフェンダーや18インチにアップしたホイールにホワイトレターのタイヤを組み合わせるなど、雰囲気を盛り上げています。インテリアもブラックメタリックの加飾を加え、専用のオプティトロンメーターに変更。質感アップを狙っているのです。実際、運転席に座ってみるとトラックに乗っている感じは皆無。