日本の自動車業界を支える学生達 夢の詰まった「86 ウルス」をお披露目し話題に
毎年、「東京オートサロン」にユーモア溢れたカスタムカーをお披露目する日本自動車大学校(通称:NATS)。今年もトヨタ「86」をベースにランボルギーニ「ウルス」風のモデルを発表し、大きな話題となっています。
毎年ど肝を抜かれる学生達の渾身作品
これからの日本における自動車業界を支える若者達。将来、整備士やカーデザイナーを目指す者、モータースポーツ業界でレーシングドライバーを志す者が勉学をする場所を「自動車専門学校」といいます。
数多く存在する「自動車専門学校」のなかでも、毎回さまざまなカスタムカーを発表しているのが、日本自動車大学校(以下:NATS)です。
毎年開催される『東京オートサロン』で、NATSは大規模なブース展開を行っています。学生達が渾身の思いで制作したクルマが所狭しと展示されています。
『東京オートサロン』への出展を、20年以上続けているNATSでは、過去にスズキ「ツイン」ベースのロールスロイス・ファントムやアニメーション映画「カーズ」をイメージした日産「180SX」など学生達の夢を詰め込んだカスタムカーが話題です。
今回の『東京オートサロン2019』では、トヨタ「86」をベースに制作したランボルギーニ「ウルス」が大きな話題となっています。
この「86 ウルス」は、6人の学生が半年がかりで作り上げた卒業制作。なぜ、「86」をベースに「ウルス」を制作したのでしょうか。学生達は次のように話します。
――なぜ、この様なクルマを製作したのですか?
グランプリを狙える案を練る時に、86をベースにスーパーカーブランドのSUVとして話題となったウルスと掛け合わせれば、オートサロンでも話題になるのではと、チームで決めました。
また、インターネットで検索しても86をウルスにしたクルマは世界にも無かったので、この組み合わせはすぐに決まりました。
――こだわりのポイントは?
ピックアップにした荷台です。全てを自分たちで一から作りました。ルーフやドアなどは86のままです。フロントバンパーをウルス風に作り込んで車高を上げ、オーバーフェンダーを付けると意外にもウルスに見えてくるんです。
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この「86 ウルス」は、車検を取得することが可能。自分たちの作った卒業制作モデルで卒業旅行に行くのがNATSの学生の夢となっていようです。
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