なぜ追い越し車線が一番混雑?「あおり運転」を自ら招いてしまっている人が多い?
追い越し車線に居座る行為は駅のエスカレーターで右側に立つようなもの
追い越し車線に居座る行為も同じで、円滑な流れを乱します。追い越し車線はエスカレーターの右側(大阪だと左側)のようなもの。朝に都内の駅のエスカレーターで右側に立っていたら、強い強いプレッシャーを受けます。
最近、東京駅などでは「右側を歩くな」と言い始めたものの、朝のラッシュ時になるとなぜか「右側を歩く人」がいても、駅職員もダンマリを決め込んでいます。
日本人はエスカレーターでキチンと譲る社会性を持っているハズなのだけれど、ハンドルを握ると世界でもっとも鈍感になり、空気を読めなくなってしまうから不思議です。高速道路や片側2車線あるような道路で後続車が来た場合、左側車線に車両が居なければ譲ればいいのです。1車線の道でも自分の前にクルマが無く、後ろが詰まっていたら明らかに「ジャマ」をしています。
左側に余地がある場所でウインカーを出して譲ったらいいのです。この2つをキチンと行っていれば、あおられる危険性は格段に少なくなります。実際、私(国沢光宏)はあおられたことなど皆無に近いです。
極少数ながら先行車両が居るのにあおってくる輩もいます。これは真性の犯罪者。このようなクルマに出くわした場合はかかわらずさっと道を譲った方がトラブルに巻き込まれずに済みます。
2019年は「あおられない運転」を皆さんが考えて頂ければと思います。とても簡単です。
(1)車列の先頭をマイペースで走らないこと。
(2)追いつかれたら早目に道を譲ること。
(3)信号が変わったらしっかり加速すること。
(4)急な割り込みはしないこと。
(5)どうしても進路変更しなければならないときはハザードなどで挨拶やお礼をすること。
以上5つを守れば、ほとんどあおられないはずです。
【了】
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。