覚えてますか? 道路にある「ひし形」標示の意味 全国規模で初の一斉取り締まりも 忘れがちな交通ルール

「ひし形」に関連して思い出してほしいルール

 信号のない横断歩道等の約30m手前と約50m手前に設置されている「ひし形」の道路標示ですが、あわせて思い出しておいてほしいルールがあります。

 それは、「横断歩道等の手前30mは追い越し禁止」というルールです。

 大きな幹線道路などでは、交差点とその手前30mは「車線変更、追い越し」を禁止するため、区画線が黄色の実線になり、判断もしやすくなっています。小さな生活道路などには、ひし形の道路標示が、横断歩道等の約30m手前と約50m手前に設置されていますので、50mで横断歩道を認識し、30mからは追い越し禁止と判断することができます。

道路に描かれている「ひし形」表示

 また、この「ひし形」の正式名称が覚えづらくなっているため、宮城県警察の区画線の資料には、「予告マーク」として紹介されています。

 横断歩道があることを「予告」してくれるマークと憶えておくといいでしょう。

 なお、この「ひし形」の道路標示は、「横断歩道等と一体のものとして設置すること」とされていますが、「横断歩道等の手前に一時停止規制があるなど、横断歩道等を横断しようとする歩行者等の通行を妨げるおそれがない場合は、道路標示『横断歩道または自転車横断帯』を省略することができる」となっています。

 よって、「ひし形」がなければ横断歩道もない、という訳ではありませんので、普段から注意し安全運転を心掛る必要があります。

【了】

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