雨の日に水しぶきが多い道路と少ない道路は何が違う? 水はけ以外のメリットも
最近は雨の日の走行も苦ではなくなった、という方もいるのではないでしょうか。とくに高速道路で強く実感できるでしょう。じつは舗装面の性能向上のおかげかもしれません。
雨の日の道路は見づらい!
雨天時に高速道路を走行していると、所々水はけが悪く光が反射してしまっている舗装と、水はけがよく光が反射しない舗装の道に遭遇します。その差は走らずとも目で見て簡単に区別できるほどです。
水はけがよくない舗装路の走行時、とくに高速道路では速度域が高いこともあり、クルマがまき上げる雨水も多く、後続車の視界を悪くする原因になったり、スリップする危険性も高まります。
また、夜間は路面にヘッドライトが反射してしまうことで、路面状況の把握がより困難になります。
しかし、水はけのよい舗装の道に入ると、まったくといっていいほど雨水が残っておらず、反射も抑えられ視界が明瞭になります。この水はけがいい舗装は「高機能舗装」といい、「透水性舗装」とも呼ばれることもあります。
道路の舗装は大きく分類すると、大型車の交通量が多いなど、傷みやすく補修が困難な場所に使用される「セメントコンクリート舗装」(以下、コンクリート舗装)と、一般的な場所に多く使われているアスファルトコンクリート舗装(以下、アスファルト舗装)に分けられます。
高機能舗装はアスファルト舗装のひとつになりますが、水はけのよくない従来のアスファルト舗装と違い、なぜ水はけがよくなっているのでしょうか。
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