クルマに常備している発炎筒の役割は? 有効期限のない新たな非常灯も

クルマの故障や事故の時に使用する「発炎筒」ですが、使ったことがある方は少ないでしょう。そこで、いざというときでも手軽に使える「非常信号灯」というものがあるので紹介します。

クルマに常備している「発炎筒」には有効期限がある

 クルマの助手席足元あたりに備え付けられている発炎筒は、教習所でどんな時に使うかを習った以降、実際に使ったことがないという方がほとんどなのではないでしょうか。

事故や故障の際は二次被害を避けるため速やかな安全確保を実行

 発炎筒は、自動車の構造・装置について定められた技術基準『道路運送車両の保安基準』で、「非常時に他の車に適切な警告を送るための用具」として定められています。

 オートバイや大型特殊自動車など備えなくてもよい車種もありますが、私達が普段運転する乗用車の場合は非常信号用具を備えなければならないとしており、共通して灯光の色、明るさ、備付け場所等が決められています。

 事故や故障で路肩などにクルマを停めなければならない場合、ほかのクルマに危険を知らせて二次被害を防がなければなりません。その時に三角表示板を使ったり、とくに夜間では発炎筒が有効です。

 これまで触る機会がなく意識していない人もいるかと思いますが、発炎筒には有効期限が大きく記載され、使わなくても劣化していくものです。有効期限は製造から4年となっていますので、新車時に装備されたものでも2回目の車検の前に必ず交換になります。

 車検などの際に試用期間の基準を満たさない状態なら交換が必要で、中古車販売店に聞くと「販売時に交換する場合が多い」と言います。

 発炎筒は自分で交換できますから、カー用品店はもちろん、オンラインショップなどで購入してホルダーに装着するだけで完了です。自動車装備用として売られているものでは、太さが大と小がありますが、中身の性能は同じなので、自分のクルマのホルダーに合ったものを選べばよいでしょう。

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