緊急時に使う発炎筒にも「使用期限」アリ 車載の数百万本は期限切れ 古いとどうなる?

高速道路などで緊急的に停車する際、ほかのクルマへ注意を促すために使用する発炎筒。ほとんどのクルマに標準装備されていますが、じつは使用期限が定められており、期限切れ発炎筒の搭載率も高いといいます。

車載されてる発煙筒、数百万本が期限切れ!?

 何らかのトラブルにより高速道路などでやむを得ず停車する際は、後続車に対して注意を促す安全対策として、発炎筒をたき、自車の後方に三角表示板を設置するという方法が知られています。

助手席に備えられている発炎筒。写真はイメージ

 発炎筒の業界団体である日本保安炎筒工業会はウェブサイトで、高速道路での緊急時以外も、たとえば「踏切で脱輪や動けない状態になってしまった」「カーブなどの見通しの悪い個所で故障などを起こした」「気象状況悪化による視界不良下で緊急事態が発生した」場合などでの使用が有効としています。発炎筒などの非常信号用具は、4輪車においては道路運送車両法の保安基準で装備が義務とされていますが、これはそもそも、踏切事故の防止を図る目的だったそうです。

 装備が義務化されていることもあり、日本ではほとんどのクルマで発炎筒が標準装備されていますが、じつは発炎筒には製造から4年という使用期限が定められています。業界関係者によると、期限切れの発炎筒は数百万本単位にも上るとのこと。

 発炎筒は、160カンデラ(ろうそくの光約160本分)以上の光を発し、1時間あたり50mm以上の雨、秒速18m以上の風のなかでも着火できるという性能がJIS規格で定められています。期限切れの発炎筒は、この性能を保証することができなくなるそうです。

 未使用の発炎筒は、一般的な燃えるゴミや燃えないゴミとして捨てることはできません。発炎筒メーカーである日本カーリットおよび国際化工が、2社の製品について回収を実施しています。

知ってる? 発炎筒の使い方を写真で見る

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