緊急時に使う発炎筒にも「使用期限」アリ 車載の数百万本は期限切れ 古いとどうなる?

発炎筒以外でもOK?

 一方、道路運送車両法の保安基準において、発炎筒などの非常信号用具は、夜間200mの距離から確認できる赤色の灯火であること、運転席から直接確認でき、ほかの収納物などに妨げられない場所(一般的には助手席の足元)に設置すべきことなどが規定されています。

 しかし必ずしも発炎筒に限定されているわけではありません。「160カンデラ以上の(回転する)赤色光」を発する発光ダイオードを用いた非常用信号灯も、非常信号用具として使用できるとされています。

 ホンダによると、同社では日本製造のモデルは発炎筒が装備されていますが、海外の工場で生産されている「シビック ハッチバック」「シビック タイプR」「NSX」は、LEDの非常用信号灯が標準で搭載されているそうです。これは「現地における調達のしやすさ」が反映されているのだとか。

発炎筒には有効年月が書いてある

 日本においては1本数百円で購入できる発炎筒は、煙が出るという点でも注意喚起効果が高いかもしれません。一方で、非常用信号灯も1000円以下で気軽に購入でき、マグネットで車体に取り付けて点灯できるものもあります。ただしこれも乾電池式のものが多いので、いざというとき電池切れで使えなくならないように、定期的なチェックは必要でしょう。

【了】

知ってる? 発炎筒の使い方を写真で見る

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