ヴェルファイアに対抗のオラオラ顔へ 三菱「デリカD:5」12年ぶりのビッグチェンジ
2006年の登場から12年経った三菱「デリカD:5」。今回、大幅改良が施され新型「デリカD:5」と派生車「デリカD:5 アーバンギア」に生まれ変わりました。では、どこがどのように新しくなったのでしょうか。
フルモデルチェンジではなく、大幅改良となった三菱 新型「デリカD:5」
今年で誕生50周年を迎える三菱「デリカ」。現行型の「デリカD:5」は2006年に当時し、12年目を迎えるロングライフモデルです。
以前から“そろそろ新型が出るのではないか?”と噂されていた「デリカD:5」ですが、今回ビッグマイナーチェンジと言われる大幅改良を受けた新型モデルをお披露目。三菱は、2018年11月21日から予約受注を開始すると発表しました。
メデイア向けに開催された事前撮影会では、さまざまな改良点の説明を受け、プロトタイプとなるモデルが展示されていました。
新型「デリカD:5」は、標準車となる「デリカD:5」とプレミアム感漂う外観の派生車「デリカD:5 アーバンギア」という2つのタイプが存在。パワートレインは、2.2リッターディーゼルエンジンに新開発8速ATを組合せた仕様のみの展開となり、従来設定されていたガソリンエンジンモデルは旧型車のラインナップとして販売を継続。
新型モデルにガソリン仕様を無くした理由について、商品企画担当の渡邉氏は、「デリカD:5は、2006年にガソリンモデルのみで登場しました。その後、2012年にディーゼルモデルを投入し、年々ディーゼルを購入されるお客様が多くなり、2017年には購入者の約95%がディーゼルを選ばれ、高く評価されています。そのような背景も踏まえて、大幅改良ではディーゼルのみラインナップする形となりました」と述べています。
ボディサイズは、全長4800mm×全幅1795mm×全高1875mm、旧型に対して全長+10mm、全高+5mmと若干変更。最低地上高は、旧型の210mmから185mmと下がっていますが、ライバル車と比べると悪路走行でも余裕のある数値です。
基本的なスペックでは、そこまでの変化はありませんが旧型モデルとの違いを大きく表す部分として、デザイン変更が挙げられます。
新型「デリカD:5」のデザインを担当した大石氏は、「独自のオールラウンドミニバンの特徴を継承し、上質感を高めることを目指しました。フロントデザインは、旧型の“唯一無二のSUVミニバン”という部分は継承しつつ、SUVの力強さを高めるため、三菱のデザインコンセプト『ダイナミックシールド』をもとに、特徴的な縦型ヘッドランプを採用するなどライトまわりの部分はだいぶ力を入れています。
また、内装もパネル自体を新しくして、外観と同様に上質感を高めるようにデザインしています。特にフロントフェイスについては、社内でもさまざまな議論がありました。ただ、このデザインに至るまでコンセプトカーやインドネシア生産の『エクスパンダー』というクルマにこのデザインを採用しましたが、不評な声より好評な声が多かったこともあり、『デリカD:5』でもチャレンジしました。今後も新世代モデルは、ヘッドライトをバンパーに配置したフロントデザインが続くと思います」と話します。