BMW「新型スポーツセダン」発表! 伝統の「直列6気筒エンジン」継承で“走り”も熱い! キリッと精悍「新世代デザイン」&全幅ガラス表示の“豪華内装”も魅力的な新型「3シリーズ」に大注目!
BMWの主力モデル「3シリーズ」に第8世代が登場しました。BEV(電気自動車)の「i3」とガソリン車という2つのスタイルを揃え、内外装を刷新しながら、伝統の直列6気筒も継承しています。元「320dツーリング」オーナー(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)の視点から、新型の変化と気になる点を紹介します。
EVとガソリンで異なる骨格採用
ドイツ・BMW AGは、第8世代となる新型「3シリーズ」を2026年9月30日に世界初公開しました。現行型は2018年10月に発表されており、8年ぶりのフルモデルチェンジとなります。
日本のBMW公式サイトでもその姿が公開されており、日本導入は2027年以降を予定しています。
3シリーズは、1975年に初代が登場して以来、50年以上にわたってBMWを代表する主力スポーツセダンとして進化を続けてきたモデルです。
新型では、3シリーズのなかでBEV(バッテリーEV:電気自動車)の「i3」と内燃機関モデルという、大きく分けて2つのラインナップを展開します。
BMWの発表によると、BEVには「i3 40 xDrive」と「i3 50 xDrive」を設定し、さらに高性能モデルの「i3 M60 xDrive」も加わる予定です。
内燃機関モデルには「318」「320」、そして「M350 xDrive」が用意され、今後はPHEV(プラグインハイブリッド)も追加される計画です。
現時点では、日本向けの具体的なグレード展開や仕様は明らかになっていませんが、日本のBMW公式サイトにはi3 50 xDriveや320、さらにM350 xDriveなどが掲載されており、国内向けの詳細発表が待たれます。

新型3シリーズでまず目を引くのが、大胆に変わったエクステリアです。
キドニーグリルとヘッドライトを一体的にまとめた新世代のフロントマスクは、従来の3シリーズとは大きく印象が異なります。ボディサイドやリアはすっきりとした面構成となり、アウタードアハンドルもボディ表面に収まるフラッシュタイプへ変更されました。
興味深いのは、BEVと内燃機関モデルが同じデザインテーマを採用しながらも、プロポーションには違いがあることです。
BMWも、車両の構造の違いに応じて、ボディ寸法やホイールベース、前後のオーバーハングなどが異なると説明しています。
公開写真を比べると、i3のフロントからキャビンにかけて厚みがあるように見えるのに対し、内燃機関モデルはノーズが低く、キャビンも低く構えているように見えます。
低いノーズからリアへと流れる、従来のFRスポーツセダンの姿に親しんできたファンのひとりとしては、内燃機関モデルのほうに、これまでの3シリーズらしさを感じますが、写真では撮影角度によって印象も変わるため、この違いは実車で確かめたいところです。
インテリアも大きく変わりました。
従来のメーターパネルとセンターディスプレイを中心とした運転席から、新型ではフロントウインドウ下部に情報を投影する横長の「BMW Panoramic Vision」と、菱形のセンターディスプレイなどで構成する「BMW Panoramic iDrive」へと移行しました。
i3と内燃機関モデルでは内装の仕立てなどに違いがありますが、基本的なデザインは共通しています。
ステアリングホイールには、上部中央にスポークを配置した特徴的なデザインを採用。M仕様など、異なるデザインも用意されます。
公開写真では、ステアリング上のスイッチ類も従来とは大きく変わっているように見え、表示を確認しやすいか、運転中に迷わず操作できるかは、実際に乗って確かめたい点です。
パワートレインでは、電動化を進めながらも、BMW伝統の直列6気筒エンジンを残したことが注目されます。
i3には第6世代の電動パワートレイン「eDrive」を採用。内燃機関モデルでは、318と320に直列4気筒ガソリンターボを、M350 xDriveに3リッター直列6気筒ガソリンターボを搭載し、いずれも48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせます。
ただ今回発表されたラインナップのなかには、ディーゼルエンジンの設定が含まれていません。
筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)は少し前まで「320dツーリング」(G21型)を所有していました。ディーゼルならではの力強いトルクと優れた燃費に、ワゴンの実用性も備え、筆者にとっては名車と呼びたくなる一台でした。
それだけに、新型でディーゼルがどう扱われるのかは個人的にも気になります。
元オーナーとしてもうひとつ気になるのが、ステーションワゴン「3シリーズ ツーリング」の動向です。
BMWは、新世代モデルでもツーリングを展開する計画を公表しており、ミュンヘン工場で今後生産するモデルとして「i3 Touring」の名前を挙げています。
ただし今回発表された公式資料では、320やM350 xDriveにもツーリングが設定されるのか、さらにはディーゼルのツーリングが用意されるのかは分かりません。
次世代のツーリングがどのようなモデルとして姿を現すのか、引き続き目が離せません。
※ ※ ※
BEVを加え、内外装を大きく刷新しながら、内燃機関モデルには伝統の直列6気筒も受け継いだ新型3シリーズ。
姿や操作系は変わりましたが、従来のBMWに親しんできたユーザーが気になる要素も残されています。
電動化によって何が変わり、力強さや使い勝手がどう受け継がれるのでしょうか。セダンの進化を確かめながら、ツーリングの続報も待ちたいと思います。
Writer: 吉川 賢一
日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど








































































