30年ぶり復活! 新「“1人乗り”スポーツカー」発表! 600kg未満の“超軽量ボディ”に「250馬力超え」エンジン&MT搭載! 「エリーゼ」ベースのアナログオートモーティブ「VHPK」英国で登場
英国のアナログオートモーティブは2026年9月2日、ロータス「エリーゼ」シリーズ1をベースにしたレストモッドモデル「VHPK」の顧客向け第1号車が完成したと発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。
中央に座る“究極のスポーツカー”が完成
英国のアナログオートモーティブ(Analogue Automotive)は2026年9月2日(現地時間)、ロータス「エリーゼ」シリーズ1をベースにしたレストモッドモデル「VHPK」の顧客向け第1号車が完成したと発表しました。
同社は英国ウエストサセックス州ファーンハーストに拠点を置き、シリーズ1エリーゼのレストアやレストモッドを手掛ける企業です。完成車メーカーとして自動車を製造・販売する企業ではなく、ロータス・カーズとの提携や承認関係もないとしています。
VHPKは、シリーズ1エリーゼをベースとした限定生産の超軽量モデルとして2025年9月に発表されました。エリーゼが1995年9月12日のフランクフルトモーターショーで初公開されてから、ちょうど30年の節目に登場したモデルです。
最大の特徴は、車体中央に据えられた1人乗りの運転席です。このレイアウトは、2000年前後にBTCC(英国ツーリングカー選手権)を支えたワンメイクシリーズ「オートバイテル・ロータス選手権」を戦った1人乗り仕様のエリーゼに着想を得ています。
今回完成した第1号車は、特注のボディカラー「PKパープル」をまとうワンオフ仕様です。内装には同色のアルカンターラを組み合わせ、排気管の出口はゴールドで仕上げられています。
同社はこの一台を、シリーズ1エリーゼで可能なことの頂点だと表現しています。
車両重量は600kg未満。250bhp(約253馬力)を発揮するKシリーズエンジンを組み合わせ、パワーウエイトレシオは1トンあたり400bhp(約406馬力)に達します。
アナログオートモーティブでは、エリーゼの性能をスポーツカーからスーパーカーの領域へ引き上げたとしています。
VHPKという車名は、オリジナルのKシリーズエンジンの高性能版「VHPD」に由来します。
VHPDは190bhp(約193馬力)を発揮し、「エリーゼ スポーツ190」やシリーズ1の「エキシージ」、「340R」に搭載されたユニットです。
VHPK用では排気量を1.8リッターから1.9リッターへ拡大し、専用のビレット削り出し部品と鍛造内部部品を用いることで、出力を30%以上向上。あわせて軽量化とエンジン強度の向上も図っています。
組み合わされるトランスミッションは、オリジナルをアップグレードしたクワイフ製PG1型5速クロスレシオMTで、LSDも内蔵します。
エンジン換装や過給に頼らないのは、パワートレインが持つ本来のキャラクターやフィーリングを残すためだといいます。
軽量化も徹底されています。前後クラムシェル、ドア、エンジンカバー、ボンネットは「F1グレード」の超軽量カーボンファイバー製です。CNC切削したパターンから作る型を用い、航空宇宙やF1と同様の手法によって仕上がりと強度を高めながら軽量化しています。
バネ下重量の低減にもこだわり、ホイールまわりを軽量化することで、サスペンションの動きや加速、制動性能の向上を図っています。
足元には軽量鍛造ホイールを装着し、ヨコハマ製の公道用またはサーキット用タイヤを組み合わせます。
ブレーキには300mmのカーボンセラミックディスクとパジット製セラミックパッド、4ポットフロントキャリパー、専用の超軽量ハブを採用。フルカーボンホイールを選択すれば、さらに12kg軽量化できます。
インテリアは、中央に配置されたカーボン製バケットシートをはじめ、カーボン製ダッシュパネルやドアインサート、仕上げトリムで構成されています。
さらに、200セルのスポーツ触媒を備えるステンレス製軽量排気システム、48リットルの軽量アルミ燃料タンク、ミルスペックの配線、モーテック製ECU/PCMも備えます。
サスペンションは、同社の「スーパースポーツ」から受け継いだ専用ワイドトラック式です。T45材のロッドエンド式アームに軽量アルミ製アップライトとステアリングアーム、多段調整式のパッシブダンパーを組み合わせます。フルアクティブ式もオプションで選択できます。
このほかオプションには、内装のフルアルカンターラ化、電動エアコンおよびHVAC、カーボン地を露出させた外装、モーテックのデータロギング、カーボン製ハードトップなどが用意されます。

同社のステフェン・ドブケ氏は、VHPKについて「これは単にレストアされたエリーゼではない」と説明。
タイプ111のシャシーと高回転型で軽量なKシリーズエンジンという組み合わせを突き詰めた一台で、厳選したドナー車を裸のシャシーまで分解し、手を加えない部品はないといいます。
VHPKは世界35台限定で、一台ごとにシリアルナンバーが与えられます。
価格は35万ポンド(約7306万円 ※2026年9月中旬時点での為替レート換算)に税金が加わる設定で、シリーズ1エリーゼのドナー車両の供給も含まれています。すでに注文を受け付けています。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。






















