“544馬力”の新型「スポーティSUV」受注開始! クーペ譲りの“流麗ボディ”&後席ゆったり「広々室内」! 高性能4WDもあるポールスター「4 SUV」欧州仕様とは
ポールスターは2026年9月2日、新型「ポールスター4 SUV」の受注を開始しました。クーペ譲りの流麗なデザインを受け継ぎながら、後席の居住性や実用性を高めた新モデルは、どのようなクルマなのでしょうか。
クーペに続く第2のボディタイプが登場
スウェーデンの自動車メーカー、ポールスター(Polestar)は2026年9月2日(現地時間)、新型「ポールスター4 SUV」の受注を開始しました。
同モデルは2026年7月7日に発表されていたもので、「ポールスター4 クーペ」のデザインや技術、走りを受け継ぎながら、居住性や積載能力を高めた新たなバリエーションです。ドイツでも現在、注文を受け付けています。
位置づけはコンパクトエグゼクティブSUVセグメント。改良を受けたポールスター4 クーペのデザインと走りに、より大きな室内空間や実用装備を組み合わせたモデルです。
エクステリアはクーペ譲りのデザインを土台とし、フロントにはデュアルブレードヘッドライトと発光するポールスターロゴを配置。リアはより直線的なルーフラインと起こしたテールゲートへと再設計され、フルレングスのルーフレールも備えます。
ボディカラーは8色に拡大。新色は明るいシルバーグリーンの「オーロラ」と、明るいシルバーパープルの「オゾン」で、オゾンにはマット仕上げも用意されます。
インテリアはクーペと同じ設計思想で、太陽系から着想を得たアンビエントイルミネーションと「スターニット」の加飾が独特の空間をつくります。
素材にも環境への配慮を取り入れ、標準のバイオ由来マイクロテックは裏地に100%再生PET、PVC表面材には53%のバイオ由来成分を使用。オプションのテーラードニットは89%再生PET製で、クロムフリーのブリッジ・オブ・ウィアー製ナッパレザーも用意されます。
デジタル環境は、ランドスケープ型のセンターディスプレイとドライバーディスプレイが中心です。ウィジェットショートカットは6つから9つへ拡大され、オプションのハーマンカードン プレミアムサウンドシステムは12スピーカーと1400Wアンプを備え、4 SUV専用にチューニングされています。
クーペとの大きな違いとなるのがリアまわりです。クーペにはなかったリアウインドウを備え、通常のルームミラーを標準装備。荷室を満載した際などでも広い後方視界を確保できるデジタルリアビューミラーも、オプションで選択できます。
さらに、リアエンドを起こした造形により、後席の頭上空間は25mm拡大。大型パノラミックガラスルーフはテールゲート付近まで伸び、標準で99.5%のUVカット機能を備えています。
専用オプションの電気変色式ガラスルーフでは、全面透明、全面調光、部分調光を選ぶことができます。
荷室容量も拡大されました。リアは後席使用時にシートバック上端まで530リットル、ルーフ内側まで積載すると655リットルを確保。60:40分割可倒式の後席を倒せば1665リットルまで広がります。
さらにフロントにも収納スペースを備え、前後を合わせた収納容量は最大1680リットルとなっています。
プラットフォームはクーペと同じ「SEA」で、パワートレインは2種類を設定。デュアルモーター仕様は四輪駆動で、最高出力400kW(544馬力)、最大トルク686Nmを発揮。0-100km/h加速は3.9秒で、WLTPモードの航続距離は最大600kmです。
一方、後輪駆動のリアモーター仕様は最高出力200kW(272馬力)、最大トルク343Nmを発揮し、0-100km/h加速は7.3秒。航続距離は最大630kmとなっています。
バッテリー容量は全車100kWhで、DC急速充電は最大200kWに対応。一部市場では最大22kWのAC充電にも対応します。
シャシーは改良を受けたクーペと同一仕様で、日常や長距離走行での快適性と、応答性の高いハンドリングや正確なステアリングを両立するよう調整されています。
さらに「パフォーマンスパック」では、再設定されたZF製アクティブダンパーや、スウェディッシュゴールドのキャリパーを組み合わせたブレンボ製ブレーキ、ピレリ「P Zero」を履く22インチホイールを装備します。
仕様ごとにシートベルトとロータリーコントロールノブの色も異なり、リアモーター仕様はブラック、デュアルモーター仕様はゴールドのストライプ入り、パフォーマンスパックでは全面スウェディッシュゴールドとなります。
V2L(Vehicle-to-Load:車両から外部の家電製品や電気機器へ直接電力を供給する機能)は、今後のソフトウェアアップデートで全ポールスター4に導入される予定です。
高電圧バッテリーから別売りの認証済みアダプターを介して、単相230V・16Aで最大3.3kWの電力を外部機器へ供給できます。
「キャンピングモード」も同アップデートで利用可能となり、停車中の空調やエンターテインメント、照明、車両操作を前後ディスプレイから扱えます。V2Lに加え、USB-Cや12V電源も利用できます。
音声操作にはGoogle Geminiを採用。文脈を理解した複数ターンの対話や、「Gemini Live」によるアイデア出し、旅行計画、リアルタイム翻訳などにも対応します。

価格はリアモーターが5万7900ユーロ(約1034万円 ※2026年9月中旬時点での為替レート換算、以下同)、デュアルモーターが6万5900ユーロ(約1177万円)、パフォーマンスパック装着車が7万6300ユーロ(約1362万円)。いずれもドイツの基本価格で、引き渡し費用は別途です。
ポールスター4 SUVは韓国・釜山工場で生産され、顧客への初回納車は2026年第4四半期に予定されています。
クーペ譲りの流麗なデザインはそのままに、後席の居住性や実用性を高めたポールスター4 SUV。高性能なデュアルモーター仕様も用意されるだけに、今後の展開にも注目です。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。



































