新車870万円! 日産「新型エルグランド“VIP”」発売で注文“殺到”! 徐々に「長納期」に? 超豪華“最上級モデル”は「フルオプション仕様購入」が最多? 販売店での反響は?
日産新型「エルグランド」の最上級仕様となる「VIP」について、販売店に最新情報を聞いてみました。
新型エルグランド VIP、納車までは7〜8ヶ月待ちか
2026年7月16日、日産の関連会社である日産モータースポーツ&カスタマイズ(略称NMC)は、新型「エルグランド」をベースにしたカスタムカー「VIP」を発売しました。
このモデルのユーザーからの反響について、首都圏の日産ディーラーに問い合わせてみました。
1997年5月に誕生した初代エルグランドは、広い室内空間と上質な内装の仕立てを高い次元で両立させたクルマです。「高級ミニバン」という新しいジャンルを日本に定着させた、まさに草分け的な存在でした。
しかし2002年5月、2代目エルグランドとわずか1日違いでデビューしたトヨタ「アルファード」および、その後追加されたトヨタ「ヴェルファイア」が、またたく間にこのカテゴリーを席巻します。
エルグランドも2010年8月に3代目がデビューした後、15年ものあいだフルモデルチェンジが行われず、このまま生産終了かと思われました。
今回のフルモデルチェンジは、実に16年ぶりとなるフルモデルチェンジとなります。
すべてが一新された4代目エルグランドのデザインコンセプトは「The private MAGLEV(リニアモーターカー)」という言葉を掲げています。
リニアモーターカーを思わせるスピード感と堂々たる存在感を融合し、日産のフラッグシップにふさわしい唯一無二のスタイルを手に入れたのです。
室内空間は、まるでプライベートラウンジにいるような、特別な時間が過ごせるよう設計されています。
駆動系には、日産が第3世代と位置づける最新のシリーズ式ハイブリッドシステム「e-POWER」が搭載されます。
この「e-POWER」は、新開発の発電専用1.5リッターエンジンに加え、モーターやインバーターなど5つの部品を一体化した「5-in-1」モジュールを採用し、軽量化を実現しました。その結果、静粛性と燃費性能の両方で大きく進化しています。
さらに、全車で日産独自の電動四輪駆動制御「e-4ORCE」を搭載し、揺れの少ない快適な乗り心地、高い旋回性と走行安定性をもたらします。
車両本体価格は、ベースグレードの「X e-4ORCE」が689万7000円、上級仕様の「G e-4ORCE」が757万9000円です(いずれも消費税込み)。

この新型エルグランドが発売開始された同日、NMCから、新型エルグランドをベースにしたカスタムカー「VIP」が発表されました。
新型エルグランドの最高級グレードにあたるVIPは、ショーファーカーとしてのニーズに応え、至福の移動空間を追求したモデルです。
外観には、ダークメタルグレーのフロントグリル、専用の18インチホイール、VIP専用エンブレムを装備します。
さらに「ELGRAND VIP」の文字を路面に映し出すウェルカムイルミネーションや、照明機能付きのオートステップも備えており、最高級グレードに相応しいさまざまな装備が与えられています。
内装はブラックを基調にまとめられており、シートもVIPの名に相応しいプレミアムナッパレザーを採用しています。
加えて、没入感たっぷりの3Dサラウンド再生で車内が映画館のような音響空間になる「BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム」、15.6インチの後席専用モニター、読書灯なども標準装備しています。
ボディカラーは、VIP専用色の「FUJI DAWN フジドーン/至極 シゴク プレミアム2トーン」を含む、計5色がラインナップされます。
エルグランドVIPのボディサイズは、全長5045mm×全幅1895mm×全高1970-1975mm、ホイールベース3000mmです。
VIPの車両本体価格は、869万8800円です(いずれも消費税込み)。
新型エルグランドをベースにした最高級モデルVIP、ディーラーに寄せられている反響など、8月下旬に首都圏にある日産ディーラーに問い合わせてみました。
「VIPに関しては指名買いが多いです。初動ということもあり、まるでバブルの頃のように『最高級グレードの全部付き(フルオプション)』をご注文される熱いお客様ばかりです。ボディカラーはミッドナイトブラックが人気です。
現在、ご注文が相次いでおりまして、ご納車までは7か月以上となっております」
他の日産ディーラーにも問い合わせてみました。
「30代の方で『子どものときに父親が乗っていたから』ということで新型エルグランド、しかもVIPをご注文された方がいらっしゃいます。
自営業で成功されて、『アルファード エグゼクティブラウンジ』をお持ちでしたが、エルグランドが復活すると知ってから『必ず手に入れます』と宣言なさっていたのです。
『フェアレディZ』などもそうですが、歴史のあるモデルはオーナーさまが子どものころにご親族が乗っていたことがご購入の動機になるケースが意外と多いんです。お客様の想いを実現できて嬉しく思います。
VIPをお選びになるお客様のなかには、エルグランドに対して格別の想いをお持ちのお客様が多いのが特徴ですね。
その分、バックオーダーが増えつつあり、現時点ではご納車までは8ヶ月前後お待ちいただいております」
日産の「VIP」といえば、高級車、それも最上級グレードにのみ許されるグレード名です。日産車ファンにとっては特別な意味合いを持つグレードといえるでしょう。
オーナーの所有欲を満たしつつ、同乗者に極上の移動空間を提供する……。
カテゴリーや価格帯を問わず、今後、エルグランド以外の日産車にそんなワクワクさせてくれるモデルが増えてくれることを願うばかりです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当。カーメディアの運営サポートや企画立案・ディレクションが得意分野。またオーナーインタビューをライフワークとし、人選から取材・撮影・原稿執筆・レタッチ・編集までを一手に担う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911S(プラレール号)と2022年式フォルクスワーゲン パサートヴァリアント。



























