全長3.5m! ほぼ「軽サイズ」で“3列7人乗り”の「ちいさなミニバン」がスゴい! トヨタ「シエンタ」より“めちゃ小さい”ボディに機能「テンコ盛り」! 斬新シートアレンジ&「車中泊仕様」まであるスバルの「ドミンゴ」に大注目!
かつてスバルが発売していた「ドミンゴ」は、軽ワンボックス「サンバー」ベースの3列シート7人乗り小型ワゴンです。2代目には屋根を持ち上げて就寝スペースを作れるキャンピングカー「アラジン」まで設定されました。なぜ姿を消したのでしょうか。
ほぼ「軽サイズ」で“3列7人乗り”の「ちいさなミニバン」がスゴい!
かつてスバルには、軽ワンボックスカーとほとんど変わらない大きさのボディに3列シートを詰め込んだ、7人乗りのモデルが存在しました。それが「ドミンゴ」です。1983年に発売され、1999年1月に販売を終えるまで15年あまり、2世代にわたって販売を続けていました。
車名はスペイン語で「日曜日」を意味し、このクルマに乗れば気分はいつも日曜日、という想いが込められていたといいます。
ベースとなったのは軽ワンボックスカーの「サンバートライ」。大型バンパーや角型4灯式ヘッドランプで差別化を図り、初代の「GX サンルーフ サンサンウインドゥ」(4WD)では全長3425mm×全幅1430mm×全高1900mmと、全高を除けば軽自動車をわずかに拡大した程度のサイズでした。
初期の1リッター車は直列3気筒エンジンをリアオーバーハングに搭載し、最高出力48PSを発揮。発売時はRRとパートタイム4WDを設定し、5速MTを組み合わせました。
室内は2+2+3の3列シートで7人乗りとし、フロントシートの回転対座機構やフルフラット機構も用意されました。
1986年には4WD車の排気量を1.2リッターへ拡大し、フルタイム4WDも追加されました。また、サンルーフ車にはルーフ側面に明かり採り窓を加えた「サンサンウインドゥ」も設定されました。
コンパクトなボディと4WD性能から、狭い道の多い山岳地域や雪国のユーザーからも支持を集め、初代は約11年にわたって販売されるロングセラーとなりました。

その2代目は1994年6月にデビュー。全長3525mm×全幅1415mm×全高1925mmとわずかに拡大し、エンジンは1.2リッターの直列3気筒「EF12型」に一本化。電子制御マルチポイント燃料噴射を採用し、最高出力61PS・最大トルク96.1N・mを発揮しました。
トランスミッションは5速MTとECVTを設定。駆動方式はRRとフルタイム4WDで、グレードは「CV」「GV」を基本に、1995年3月にはGVベースの「GV-R」が加わっています。
シートには多彩なアレンジが可能な「マルチファンクションシート」を採用し、グレードによってはデュアルエアコンなども設定されました。
そして1996年4月、キャンピング機能を備えた特装車「ドミンゴ アラジン」が発売されました。リフトアップルーフを展開すると、大人1人と子ども1人が横になれる就寝スペースとして利用できる車中泊仕様でした。
さらに、シャワーやシンク、カセットコンロ、100V電源まで備えた本格的なキャンピングカー仕様「アラジン キャンパー」も設定。リフトアップルーフ車が7人乗りなのに対し、キャンパーは6人乗りです。
価格はリフトアップルーフが149万8000円から174万8000円、キャンパーが197万5000円から222万5000円。オートキャンプブームのなか登場した受注生産モデルで、製造台数はわずか282台でした。
1998年10月には軽自動車規格が拡大され、ベースとなったサンバーも大型化しました。そうした市場環境の変化のなか、ドミンゴは同年末に生産を終了し、翌1999年1月に販売を終えています。
乗用車ライクな新世代ミニバンが台頭した時期でもあり、直接の後継車は用意されませんでした。
その後スバルは2001年に欧州GM(オペル)からOEM供給された3列シートミニバン「トラヴィック」を、2008年には自社開発の3列シートミニバン「エクシーガ」を発売しています。
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ほぼ軽自動車並みの全長3.5m級のボディに3列シート7人乗りを収めたドミンゴ。
なかでもコンパクトなボディに多人数乗車と車中泊という機能を詰め込んだ個性的なドミンゴ アラジンは、車中泊ブームのいま、あらためて注目したい1台といえます。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。





































