シーズン到来! スキー、スノーボードに適した国産車5選
雪道といえば定番の3車種
●スズキ「ジムニーシエラ」
2018年に発売された新型車のなかでも、大いに話題となったのがスズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」です。新型「ジムニー」は20年ぶりのフルモデルチェンジで、まだかまだかと待ちわびたファンが一斉に飛びつきました。バックオーダーは1年分を越え、納期を短縮すべくスズキは増産体制に入ったほどです。
「ジムニーシエラ」は軽自動車の「ジムニー」をベースに、1.5リッターガソリンエンジンを搭載したモデルです。なので、荷室は最小限となっていて、2人のスキー旅行にピッタリでしょう。
エンジンが1.5リッターということで、高速道路も余裕がありますが、ハイブリッドなどではないので、燃費は15km/L(5速MT)と、平凡な値となっています。
ただし、そんなネガティブな要素が吹き飛ぶほどの走破性を持っています。特別ハイテクな装備はありませんが、軽量コンパクトな車体はどんな路面でも入って行ける実力があります。実際に悪路での走りは高い評価を得ていますから。
スズキ「ジムニーシエラ」の価格(消費税込)は、176万400円から201万9600円となっています。
●三菱「デリカD:5」
ミニバンでありながら、SUV並かそれ以上の悪路走破性を発揮するのが三菱「デリカD:5」です。3列シートで7人から8人が乗車でき、本格的な4WDシステム持つ唯一無二の存在で、アウトドア派のファミリー層から絶大な人気を得ています。
スキーに行くとしたら、やはりフル乗車は厳しいでしょう。むしろ6人で連泊する荷物は十分に積めるはずです。冬は危険ですが、車中泊にも最適な一台です。
「デリカD:5」は2.4リッターガソリンエンジンと、2.2リッタークリーンディーゼルエンジンを搭載しています。ミニバンでディーゼルエンジンという組み合わせも唯一無二です。
1.9トン近い車重でありながら13km/Lという低燃費で、なめらかな走りができるディーゼルエンジンは、スキーはもちろん、アウトドアのレジャーのような、人と荷物を積んで長距離を走るシーンにピッタリです。
また、雪道では電子制御された4WDシステムにより高い駆動力を発揮し、安全かつ安心して走ることができるでしょう。
フルモデルチェンジせず発売から11年経ちましたが、「デリカD:5」はまだまだ人気を保っています。そろそろ新型の噂もありますが、楽しみに待つとしましょう。
三菱「デリカD:5」の価格(消費税込)は、240万8400円から405万5400円となっています。なお、特別仕様車「アクティブギア」と「ジャスパー」もラインナップされています。
●マツダ「CX-8」
今回ピックアップした5車種のなかでは、マツダ「CX-8」は最新のモデルです。2018年10月25日にマイナーチェンジし、発売されました。
大きな変更点は新たに2.5リッター直噴ガソリンターボエンジンと、自然吸気の2.5リッター直噴ガソリンエンジンが搭載されたことです。また、「CX-8」には2.2リッタークリーンディーゼルもあり、さまざまなニーズに対応しています。
3列シートのSUVとして、6人から7人が乗車できますが、荷物の量や快適な移動を考えると6人が限界でしょう。スキーキャリアも6人分対応しているものがありますので。
雪道の走行についてはマツダの4WDシステムは性能が高く評価され、とくに刻々と変わる路面状況を得意としますので、まったく問題ないでしょう。
ディーゼルエンジン車ならば、15.4km/L(4WD)と燃費もよく燃料費も安いので、交通費も安く抑えられます。しかし、ディーゼルエンジン車は注意が必要です。燃料の軽油が凍結することがありますから、目的地付近で燃料補給することをオススメします。寒冷地の軽油は凍結対策されていますから。
マツダ「CX-8」の価格(消費税込)は、289万4400円から446万400円となっています。
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現代のクルマはトラクションコントロールや、横滑り防止装置などが標準で装備されていますし、スタッドレスタイヤも年々性能が向上しています。
ひと昔前はスキーに行くなら4WD車がほしいという世の中の流れでしたが、いまは豪雪地帯でなければどのクルマでもスキーに行くくらいは、まったく問題ないでしょう。ぜひ、冬のレジャーを楽しんでみてはいかがですか。
【了】