7年ぶり復活の三菱「“新型”パジェロ」どんなモデル? 新たなフラッグシップ“クロカンSUV”は「高性能4WD」と「3列目まで快適な上質空間」が特徴! 詳細を解説
三菱自動車は、新型クロスカントリーSUV「パジェロ」を世界初公開しました。5代目となる新型は、国内では7年ぶりに復活したかたちですが、どのような特徴があるのでしょうか。
室内空間の広さは「想像以上」 走行性能だけでなく静粛性と上質さも特徴
SUVでは居住性も大切で、新型パジェロは3列のシートを装着しました。1列目シートは、着座位置をトライトンよりも30mm拡大して着座姿勢を最適化しています。
その上で頭上空間も広く、身長170cmのドライバーが座った時、頭上には握りコブシ2つ分の余裕があります。
そして1列目は、体重が加わる背もたれの下側と座面の後方をしっかり造り込みました。体が前後左右に揺すられる悪路走行でも、着座姿勢が乱れにくいです。腰の張り出しをスイッチ操作で調節する電動ランバーサポートも備わり、長距離を移動する時も快適です。
2列目は座り心地が欧州車風で硬いです。体重が比較的軽い日本の同乗者は、座り心地をもう少し柔軟に仕上げた方が快適に感じるでしょう。
それでも2列目の着座姿勢は適切で、シートのサイズも十分です。150mmの前後スライド機能も備わり、後端に寄せると膝先に握りコブシ2つ半の余裕ができます。1列目よりも座る位置が高いので、前方や側方も見やすいです。後席にチャイルドシートを装着した時は、小柄な子どもでも車外の風景が見やすいメリットもあります。
3列目を使う時は、2列目を前方にスライドさせて、2/3列目の足元空間を互いに分け合う必要があります。そこで身長170cmの大人6名が座る場合、2列目の膝先空間を握りコブシ1つ少々まで詰めると、3列目にも同程度の空間ができます。
これは十分な足元空間ではありませんが、2/3列目に座った乗員の足が1/2列目の下に収まりやすいこともあり、さほど窮屈ではありません。3列目は床と座面の間隔が乏しく、膝の持ち上がる座り方ですが、片道45分程度の距離なら大人6名の移動も可能です。

ちなみに新型パジェロの3列目は、筆者(自動車ジャーナリスト 渡辺陽一郎)が調べたところの「国産SUV3列目シートランキング」では2位です。1位はマツダ「CX-80」で、2/3列目の膝先空間を両席ともに握りコブシ1つ半まで広げられます。CX-80は3列目に重点を置いて開発されたので、座り心地にも配慮しました。
新型パジェロのライバル車になるランドクルーザー250も3列シートを採用しますが、2列目に前後のスライド機能が装着されません。従って3列目の膝先空間も広げられず、ランドクルーザー250の3列目に身長170cmの大人が座ると、膝先空間は握りコブシの半分程度です。
新型パジェロは3列目にスライド機能を装着することで、多人数乗車時の快適性を向上させました。
新型パジェロで注意したいのは乗降性です。最低地上高に230mmの余裕があり、耐久性の優れたラダーフレームも採用したので床が高いです。高齢者や子供が同乗するなら、床の高さと乗降性を確認しましょう。
開発者は「乗降性を向上させるサイドステップ(ボディ側面の小さな階段)が装着され、ハイヒールを履いた女性でも使えるように配慮しました」とコメントしています。

新型パジェロのエンジンは、直列4気筒2.4リッタークリーンディーゼルターボで、最高出力は150kW(204馬力)/3500回転、最大トルクは480Nm(48.9kg-m)/1750〜2500回転です。最大トルクは4.5リッターのガソリンエンジン並みで、実用回転域の駆動力が高く、悪路走行でも優れた性能を発揮します。
ディーゼルエンジンでは、ノイズが気になる車種もありますが、新型パジェロは遮音を入念に行いました。低速で走っている時など、車外では粗い音が聞こえますが、車内はガソリンエンジンのように静かです。
4WDシステムの切り替えは、後輪駆動の2WD、センターデフを使って舗装路を四輪駆動で走れるフルタイム4WD、悪路向けの4WDロック、副変速機を使って駆動力を高める4WDロックのローモードです。アクセルペダルを踏みながら曲がる時でも、走行状態に応じて電子制御によりブレーキを作動させ、走行安定性を向上させます。
サスペンションは、前輪はダブルウイッシュボーンの独立式で、後輪はコイルスプリングを使った5リンクの車軸式です。後輪の足まわりは、リーフスプリング(板バネ)を使うピックアップトラックのトライトンとは大きく異なります。
4輪制御技術の「S-AWC」も採用しました。走行状態に応じて、ユーザーがグラベル(未舗装路)、マッド(泥道)、ロック(岩場)などの走行モードを選べます。
タイヤサイズは18インチ(255/65R18)と20インチ(255/55R20)をグレードに応じて使い分けます。最近はホイールの大きな20インチがカッコイイとして人気ですが、乗り心地を重視するなら18インチです。また18インチならスタッドレスタイヤの選択肢も豊富で、履き替えも容易です。
グレードや価格は未定ですが、全車が2.4リッタークリーンディーゼルターボと4WDを搭載します。グレードはシンプルで2種類になりそうです。
新型パジェロは内外装が上質でカッコ良く、通信機能、衝突被害軽減ブレーキ、運転支援機能も進化させています。そして、悪路走破力も高いです。さらに3列目シートの居住性も優れているため、期待の新型SUVといえるでしょう。
新型パジェロの発売は、2026年10月下旬頃を予定しています。





































































































