トヨタ新型「ルーミー」発売! 待望の電動パーキング搭載で機能充実もライバル「ソリオ」とどう競う? 販売店に聞いたユーザーのリアルな声とは
トヨタ「ルーミー」の一部改良モデルが発売されました。発売直後の最新ルーミーについて、販売店スタッフに商談の状況を聞いてみました。
最新「ルーミー」販売現場の状況は?
トヨタのコンパクトハイトワゴン「ルーミー」は、2016年11月の発売から、2026年11月でちょうど10周年を迎えます。
OEM元であるダイハツの不正問題の影響もあり、兄弟車のダイハツ「トール」とともにモデルチェンジが行われないまま長期間販売されていますが、2024年4月の生産再開後も変わらず順調に売れています。
次期型も気になる時期に差し掛かっていますが、2026年8月31日に一部改良を受けており、当面の間は現行モデルが継続して販売されることになります。
今回の一部改良では、先進安全装備「スマートアシスト」の検知機能向上(新型ステレオカメラの採用)により交差点右折時の直進対向車、右左折時の対向方向からの歩行者が検知対象になりました。
そのほか、安全装備では、全車に運転席・助手席SRSサイドエアバッグと前後席SRSカーテンシールドエアバッグが標準化され、万一の衝突時の安全性向上が図られています。

また、エントリーグレードの「X」に、運転席アームレストと運転席シート上下アジャスター、助手席シートアンダートレイ、オプティトロンメーター(2眼)+TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイが新たに加わり、快適性や利便性が引き上げられました。
装備面では、電動パーキングブレーキ&ブレーキホールドと、停止保持機能と全車速追従機能付のアダプティブクルーズコントロール(ACC)が中間グレードの「G-T」と「G」にオプション設定され、長距離ドライブや渋滞時における運転の負担が大幅に軽減されています。
そのほか、「X」以外のグレードでは、パノラミックビュー対応ナビレディパッケージ(パノラミックビューモニター+ステアリングスイッチ/パノラミックビューモニター操作)がオプション設定されています。
一部改良により車両本体価格は5万600円~8万8000円値上がりしたものの、9インチディスプレイオーディオパッケージを標準装備ではなくメーカーオプション扱いに変更。不要な装備をカットできるようにしたことで、ベースとなる車両本体価格の上昇を抑え、必要な分だけ選べる価格設定に改められました。
さらにユーザーの好みに応じた選択肢として、全車に設定された「スタイルセレクトパッケージ(3万8500円)」も見逃せません。メッキアウトサイドドアハンドル、トップシェイドガラス、レザー調×ファブリックシート表皮(グレーステッチ/撥水加工)、フットイルミネーション(運転席・助手席)が盛り込まれ、内外装の質感向上とスタイルアップを両立できます。
加えて、最上級の「カスタムG-T」と「カスタムG」には「アナザースタイルパッケージ」を新設定しました。これはメーカーパッケージオプションと販売店装着用品を組み合わせたユニークなもので、先述の「スタイルセレクトパッケージ」にエアロ系パーツ(前後バンパーガーニッシュやスポイラー等)を加えた構成となっており、価格は17万500円(取付工賃別)です。
ボディカラーの新色として、全車にモノトーンの「グレイッシュオリーブメタリック」を設定。さらにカスタムG-T/カスタムGには、グレイッシュオリーブやシャイニングホワイトパールを組み合わせたブラックルーフの2トーンカラー2種がメーカーオプションに追加されています。
ルーミーに関する販売店の動向とユーザーの反響について、関東地方にあるトヨタ販売店のスタッフに話を聞きました。
顧客の反応や買い替え動向について、スタッフは次のように語ります。
「フルモデルチェンジへの期待が高かったこともあり、一部改良にとどまったことで今回は買い替えを見送るというお客様も一定数いらっしゃいます。一方で、一部改良の情報があらかじめ入っていたお客様を中心に買い替え需要は着実に出ており、現在の平均的な納期は2~4か月程度となっています」
乗り替えの傾向や、今回の装備改良の反応についても手応えを感じているようです。
「同じルーミーからの乗り替えはもちろんですが、軽スーパーハイトワゴンからの乗り替えも一部見られます。特に『G-T』や『G』にオートホールド機能付電動パーキングブレーキと全車速追従機能付ACCがオプション設定されたことで、『長距離移動が楽になる』と高速道路をよく使うお客様を中心に大変好評です」
ライバル車との競合においても興味深い動きが見られます。スズキ「ソリオ」、特に「ソリオ バンディット」は仕様によって納期がやや長め(3か月程度)になるケースがあるため、それを利用して「G-T」や「G」とソリオ バンディットを競合させ、値引きを引き出そうとする商談も一部で行われているようです。
値引きのリアルな事情について、販売店スタッフは次のように明かします。
「値引き額に関しては交渉次第ですが、車両本体で7万~10万円程度、最大でも15万円前後、オプションを含めた総額で20万円前後がひとつの目安になります。ただ、一部改良の直後ということもあって、無理に値引きしてまで成約を追うような状況ではありません」
一方で、燃費面やデザインに関する課題と評価の声も上がっています。
現行ルーミーにはハイブリッド(e-SMART HYBRID)の設定がなく、WLTCモード燃費は16.8km/L~18.4km/Lにとどまります。ソリオの20.7km/L~22.0km/Lと比較して厳しい評価を受けることもあり、次期型のハイブリッドモデルを待つという結論を出す顧客も少なくありません。
販売店スタッフも、「ソリオと比較して燃費面でネガティブな反応を示されるお客様はいらっしゃいます」と明かしますが、「今回の改良で多彩なオプションやパッケージが追加されたことで、『これまでのモデルよりおしゃれに自分好みの個性を演出できる』とポジティブに評価してくださるお客様も多いです」と、手応えも語ってくれました。
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一部改良を受けたルーミーは、電動パーキングブレーキのテコ入れなどが功を奏し、発表直後から好調な受注を維持しています。
納期は現状2~4か月前後となっていますが、販売会社ごとの割り当て枠や選択するオプション内容によって変動するため、購入を検討するなら早めの相談が推奨されます。
Writer: 塚田 勝弘
中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。































