左右で「ドアの開き方」が違う! 斬新すぎる「小さなクルマ」が凄い! 全長2.4mで「軽よりミニサイズ」な“2人乗り”モデル! シトロエン「アミ」欧州モデルとは!
欧州市場を中心に人気を獲得しているシトロエンの超小型車「アミ」。その限定モデル「アミ リップカール」とは、具体的にはどのようなクルマなのでしょうか。
左右で「ドアの開き方」が違う! 斬新すぎる「小さなクルマ」
シトロエンの超小型車「アミ」は、その際立った個性的なデザインと都市部での使い勝手の良さから、欧州市場を中心に人気を獲得しているモデルです。
2026年6月30日には、世界的に有名なオーストラリアのサーフブランド「リップカール」とコラボレーションした限定モデル「アミ リップカール」も発表されています。
遊び心あふれる人気ブランド同士のタッグということで注目を集めた同モデルですが、具体的にはどのようなクルマなのでしょうか。
ベースとなるアミは、シトロエンが同社の創立100周年を記念して開発した超小型の電気自動車(EV)です。
2019年の「ジュネーブモーターショー」でコンセプトモデル「AMI ONE」として披露されたのち、翌2020年に市販モデルがデビューしました。
キューブ形状のボディは全長2410mm×全幅1390mm×全高1520mmという極めてコンパクトなサイズに収められています。

エクステリアは、フロントとリアともに小ぶりな丸目ライトを配置し、まるで「おもちゃのクルマ」がそのまま実物大になったかのような愛嬌のあるデザインを採用。
とくにユニークなポイントは、前後が非常によく似たシンメトリーに近いデザインになっている点と、左右のドアの開く方向が「あべこべ」になっている点です。
右側(助手席側)のドアはフロント側にヒンジを持つ一般的な「前開き」構造ですが、左側(運転席側)のドアはリア側にヒンジを備えており、前から後ろへと開く、いわゆる「スーサイドドア(後ろ開き)」構造になっています。
前後対称に近いフォルムと左右非対称のドア構造により、「どちらが前でどちらが後ろか一瞬分からなくなる」という、シトロエンらしいアヴァンギャルドな一台に仕上がっています。
走行性能としては、5.5kWhのリチウムイオンバッテリーと最大出力6kWの電気モーターを搭載。
最高速度は45km/hに制限されており、満充電時の航続距離は約75kmというスペックを誇ります。
そして冒頭で紹介した限定モデルのアミ リップカールは、2024年に先行して公開されたコンセプトモデル「アミ バギー リップカール ビジョン」を市販化へと結びつけた車両です。
サーフウェアからインスピレーションを得たエクステリアデザインが最大の特徴となっています。
バリエーションは「サンライズ」と「サンセット」の2種類を用意。
「ブラックナイト」と呼ばれる精悍なブラックのボディカラーをベースとし、サンライズ仕様には波をイメージしたイエローの専用ステッカーを、サンセット仕様にはパープルの専用ステッカーを車体サイドなどにあしらっています。
この専用ステッカーのデザインは室内のダッシュボード周りにも施されており、キャビン内の特別感も高められていました。
そんなアミ リップカールの欧州での販売価格は9290ユーロ(日本円で約172万円/2026年8月末の為替レート換算)に設定。
欧州の都市部やビーチサイドに映える個性的なモデルですが、日本の保安基準(軽自動車規格や超小型モビリティ規格など)には適合しないため、これまで日本市場への正規導入は行われていません。
魅力的な一台ですが、日本国内で公道を走らせるためには並行輸入した上で日本の法規に合わせる大掛かりな保安基準適合のカスタマイズを施す必要があり、コストや手間を考慮するとハードルの高いモデルとなっています。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。

























