“トヨタ・RAV4”級の新型「コンパクトSUV」に大注目! 全長4.5mのちょうどいいサイズに「380馬力」パワトレ搭載! 高性能4WD&渡河水深480mmのジープ「コンパス 4xe」欧州仕様とは
ステランティスは2026年6月23日、ジープのコンパクトSUV、新型「コンパス 4xe」の受注を欧州の主要市場で開始しました。「4xe」を名乗りながらエンジンを搭載しない電動4WDモデルは、どのようなクルマなのでしょうか。
RAV4級ボディに380馬力の4WD!
ステランティスは2026年6月23日(現地時間)、新型ジープ「コンパス 4xe(フォーバイイー)」の受注を欧州の主要市場で開始したと発表しました。同時に、前輪駆動でWLTPモード航続距離674kmをうたうBEV(バッテリー式電気自動車)の「ロングレンジ」も受注を開始しています。
コンパスは2006年に登場したジープのコンパクトSUVで、これまでに世界で250万台以上を販売してきた、ブランドを代表するモデルのひとつです。新型はイタリア・トリノでデザインされ、同国のメルフィ工場で生産されるグローバルモデル。ステランティスの新世代プラットフォーム「STLA Medium」を採用し、CセグメントのコンパクトSUVに位置づけられています。
ボディサイズは全長4550mm×全幅1900mm×全高1700mm、ホイールベース2800mmです。日本でも人気のトヨタ「RAV4」と比べると、そのサイズ感が分かりやすいでしょう。
RAV4のボディサイズはグレードによって全長4600〜4645mm×全幅1855〜1880mm×全高1680〜1685mm。新型コンパスは全長が50〜95mm短い一方、全幅は20〜45mm広く、全高も15〜20mm高いなど、RAV4に近いサイズとなっています。ラゲージ容量は最大550リットルで、室内にはさらに34リットル分の収納スペースを確保します。
そんな新型コンパスのなかでも、最上位に位置づけられるのが4xeです。4xeはこれまで、エンジンとモーターを組み合わせた電動四輪駆動モデルにも使われてきた名称ですが、新型コンパス 4xeはエンジンを搭載しないフル電動AWDです。最高出力380馬力を発揮し、新型コンパスのラインナップで最もパワフルなモデルとなります。
ラインナップには、このほか147馬力の「e-Hybrid」、すでに販売されている「e-Hybrid Plug-In」、216馬力で航続距離500kmのBEVを設定。さらに今回、234馬力のロングレンジと、380馬力の4xeが加わりました。
4xeはフロントに157kW(213馬力)、リアに132kW(179馬力)の電動ドライブモジュールを備えるデュアルモーター構成です。リアモーターはジープ専用に開発されたもので、14対1の減速機と組み合わせることで後輪に最大3100Nmを送り込みます。
ステランティスによれば、この駆動力によって前輪のグリップがゼロの状態でも20%の勾配を登坂可能としています。バッテリーは使用可能容量96.1kWhで、WLTPモードの複合航続距離は600km超。20%から80%までの急速充電は27分で完了します。
オフロード性能も4xeの大きな特徴です。新設計のスプリングとダンパー、アンチロールバーを組み合わせたうえで、サスペンションは10mm高められています。アプローチアングルは28度、ブレークオーバーアングルは17度、デパーチャーアングルは31度を確保し、最大渡河水深は480mmに達します。
レベル2の運転支援システムと「セレクテレイン(Selec-Terrain)」は全コンパスに標準装備されます。4xeには「オート」「スポーツ」「スノー」「サンド&マッド」「4WDロック」の5モードを設定し、4WDロックは4xe専用となります。
オートでは最高出力の90%を使用して性能と快適性を両立。スポーツとサンド&マッドではオーバーブーストにより100%の性能を引き出します。スノーでは出力を80%に抑えて滑りやすい路面に対応し、4WDロックでは前後アクスルにトラクションをかけます。
エクステリアでは、塗装面を保護するブラックのモールドイン材を使ったモジュラーバンパーを採用し、オフロードSUVらしい力強い外観にもつながっています。インテリアもオフロードでの使用を想定して刷新され、シート生地は表面をポリウレタンでコーティング。一般的なファブリックの2倍の耐久性と清掃のしやすさを両立し、リアシートバックにも傷が付きにくい表面処理が施されています。
4xeには「アップランド(UPLAND)」と「オーバーランド(OVERLAND)」の2グレードを設定します。アップランドはヒルディセントコントロール、M+Sタイヤ付き19インチホイール、リアトーフック、フロントフォグランプ、ルーフレールを標準装備し、専用のタン仕上げのインテリアも備えます。
上級仕様のオーバーランドでは、19インチのダイヤモンドカットホイール、点灯式7スロットグリル、マトリクスLEDヘッドライト、マットブラックのフロントフェイシア、プライバシーガラスなどを採用します。
一方、ロングレンジは、12モジュール/192セルで構成する96.3kWhバッテリーに、170kW(234馬力)のモーターを組み合わせます。WLTPモードで最大674kmの航続距離を実現し、予測型のバッテリープレコンディショニングも採用。20%から80%までの急速充電時間は27分です。

グレードは「アルティテュード(ALTITUDE)」「ビジネス(BUSINESS)」「サミット(SUMMIT)」の3段階。アルティテュードでもフルLEDヘッドライトと16インチのインフォテインメントシステムを標準装備します。ビジネスでは360度カメラや駐車センサー、予測型アダプティブクルーズコントロールを追加し、サミットにはLEDマトリクスヘッドライトや最大20インチホイールなども備わります。
ジープブランド欧州責任者のファビオ・カトーネ氏は、新型コンパス 4xeについて、電動化しても妥協することなくジープであり続けられることを証明するモデルだと説明しています。
受注は欧州の主要市場で開始されており、ドイツでの価格は5万4900ユーロ(約989万円 ※2026年9月中旬時点での為替レート換算)から設定されています。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。
























