日本GPの裏で2年に1度、もうひとつの世界GP ヤマハ二輪整備士世界選手権とは
世界中のバイクを愛する人々のために日々精進!
スポーツモデルクラスのチャンピオンを獲得したのは、カナダ代表のブレット・ハートさん。「まるで夢のようです! かなうと思っていなかったのでとても嬉しい」とコメント。
2位にオーストラリア代表のダレン・ストウトさん。3位にオランダ代表のアラン・シモンズさん。
コミューターモデルクラスのチャンピオンは台湾代表のウー・チャンウェイさん。「以前父が出場して2位だったので、それを超えて1位を取れたのは嬉しいです」と終始涙顔。
2位にはインドネシア代表のアルディ・スリスティヨ・ハリョ・ブラコソさん。3位にはベトナム代表のディン・カックイさんという結果に。さらに、特別賞であるCS賞は、アメリカ代表のジェレミー・レイ・タリーさん、インド代表のシェック・タジムさんがそれぞれ受賞しました。
素人目、というか自分でもバイクを持って、個人的にバイク屋とお付き合いをしている顧客目線で見ていても、この人に愛車を面倒見てもらいたいな、と思えた人がチャンピオンを獲得していたように思います。車両に対する真剣な目線、それは手際の良さとか、扱い方とか、話し方とか。言葉はわからなくても、客に対する接し方に、商品としてではなく、バイクに対しての“愛”を持って接していたら、その愛はスキルにも繋がってきている、ということなのではないでしょうか。
大会終了にあたり、ヤマハ発動機代表取締役の日高祥博さんは「ヤマハ製品のご購入はヤマハライフタイムのスタートとなります。私たちは、ヤマハライフタイムにおいて、安心、安全、快適にヤマハ製品をご使用いただき、次もヤマハ製品を選んでいただけるよう、お客様の期待を超えるサービスを目指しています。
そのためには、ヤマハテクニシャンの皆さんの力が欠かせません。選手の皆さんには、ぜひこの経験を持ち帰り、それぞれの場所でヤマハテクニシャンの目標となり、ヤマハファンを増やしていっていただけることを期待しています。ともに挑戦を続けて行きましょう」と表彰式を閉めました。
バイクを買うとき、いえ選ぶときから始まるバイク屋さんとのお付き合いのあり方。「クルマのディーラーよりも、バイク屋は入りにくい」という話を良く耳にします。さらには、「欲しいバイクがあるのだけど、どこで買ったらよいか解らない」という声も。たしかに、バイク屋さん選びには当たり外れがまだまだある現状。しかし、このような大会が行われることによって、バイク屋も変わっていかなければならない、ということが強く伝わってきます。
バイク屋も時代の流れとともに、徐々に変わりつつあります。昔気質の愛すべき頑固親父が構える店は少なくなり、輸入車のようにメーカーのカラーを打ち出した、ブランド力を高めるようなお店が、最近増えて来ています。
ヤマハのこうした大会だけではなく、各メーカーが積極的に販売ディーラーの指導にあたり、世界統一の規格を作り始めているのです。すべてはバイクユーザーを増やすことと、顧客からの“信頼”を得るために。
【了】