「車道を走るなんてムリ!」 原則NGの“歩道”を走る人が過半数!? 自転車「青切符」導入も4割“ルール迷子”! ユーザーが抱える“切実なホンネ”とは
2026年4月から、自転車の交通違反に対して青切符制度が導入されています。株式会社ネオマーケティングが実施した調査では、自転車ユーザーのほとんどが制度を認知していた一方で、「ルールを完全に把握しきれていない」と答えた人が約4割にのぼり、交通ルールの周知などが課題となっています。
自転車ユーザー1000人が回答! 青切符制度をめぐるリアルな声とは
2026年4月1日から、自転車の交通違反にもクルマやバイクと同様に交通反則通告制度、いわゆる「青切符」制度が導入されています。
この交通反則通告制度は、16歳以上の自転車運転者が交通違反で青切符を交付された際、一定期間内に反則金を納付すれば、刑事手続きに移行することなく交通違反が処理されるという仕組みです。
たとえば自転車で「一時不停止」の違反をして青切符を交付された場合、反則金5000円を納付すると刑事手続きに移行せず、その違反については手続きが終了します。
自転車の青切符制度に対しては導入当時、自転車ユーザーから「取り締まりが厳しくなるのではないか」「警察に捕まらないか不安」など懸念の声が多く上がっていました。

これに関連して2026年6月、生活者を中心としたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングは全国の自転車ユーザー(16歳以上の男女・月1回以上自転車を運転)1000人を対象に、「自転車の交通ルール改正に伴う意識調査」を実施し、その結果を8月21日に公表しました。
同調査によると、2026年4月から青切符制度が導入されたことを知っているかという質問に対し、「詳しく知っている」「なんとなく知っている」と答えた人は全体の96.3%にのぼっています。
また、実際に自転車で走行する場所についての質問(複数回答可)に対しては、「車道」が75.4%、「自転車レーン」が65.3%などと高い割合だった一方、自転車の通行が例外とされている「歩道」を走行する人も56.8%と、半数を超える結果となりました。
なお、自転車で歩道を走行してしまう理由については、「車道が危険だから」と答えた人が70.2%で最も多く、次いで「車道に自転車レーンがないから」が50.3%、「車道の路面状態が悪いから」が29.3%と続きました。
自転車は車道を走るのが原則ですが、道幅が狭かったり自動車の交通量が多かったりするなど、道路環境によっては自転車ユーザーが大きな危険や不安を感じることが浮き彫りとなりました。
加えて、歩道走行をする理由に関して「周囲の自転車も歩道を走っているから」が12.1%、「取り締まりが厳しくないから」が6.2%という結果も出ており、周囲の人や警察の行動に影響されている人も一定数存在しています。
さらに、自転車の利用に際して不安に思うことについての質問では、全体の41.4%が「今の道路(車道)は狭く、ルール通りに走るのは無理があると感じる」と回答したほか、40.9%が「青切符(反則金)を切られるのが怖い」と答えました。
そして、全体の38.9%が「何が違反になるのか、ルールを完全に把握しきれていない不安がある」と回答しており、自転車の交通ルールについて、具体的な違反内容まで十分に理解されていない現状も明らかになりました。
警察庁や各都道府県警察のウェブサイト、公式SNSなどでは、自転車が原則として車道の左側を走ることや信号・道路標識に従うこと、携帯電話を使用した状態で運転しないことなど基本的な交通ルールを紹介しています。
今後は、それぞれの自転車ユーザーがしっかりと交通ルールを学ぶ意識を持つほか、警察をはじめとする行政機関が交通ルールに関して積極的な広報をおこなっていくことが求められます。
また、警察は自転車の交通違反取り締まりの考え方について、「指導・警告」を基本とし、「その違反が交通事故の原因となるような、歩行者や他の車両にとって危険性・迷惑性が高い悪質・危険な違反のときは検挙する」と説明しています。
具体的には、「遮断踏切立入り」や「携帯電話使用等」のような重大な事故につながるおそれが高い違反をしたときや、警察官の指導警告に従わず違反行為を続けたときなどは、青切符による取り締まりの対象になる可能性があります。
これをふまえると、しっかりと交通ルールを守り、安全運転を心がけていれば、青切符による取り締まりの対象となる可能性は低いと考えられます。
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上記のアンケート調査では、自転車の交通ルール違反に対する取り締まりをどう思うかという質問に対し、全体の40%の人が「取り締まりよりもインフラ整備を優先すべき」と回答しました。
とはいえ、全国での道路環境の整備はすぐに完了するものではありません。現状は自転車ユーザーと自動車ユーザーがお互いに気を配りながら、可能な限り安全な走行を意識することが大切です。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。










































