「より安全に」「より速く」「より低燃費に」がテーマのレースにヒョンデEV参戦! 初挑戦の織戸茉彩選手が語った「奥深さ」とは?
富士スピードウェイで2026年8月22日に開催された「エコカーカップ2026」に「HMJモータースポーツアンバサダー」の織戸茉彩選手が「アイオニック 5 N」で参戦しました。規定ラップタイムや燃費などの条件をクリアすることには「難しさ」もありますが、一方で「奥深い」ともといいます。どのようなレースだったのでしょうか。
今年新設のBEVクラスに挑戦
「より安全に」「より速く」「より低燃費に」がテーマのレース「エコカーカップ2026」が2026年8月22日、富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開催されました。
2010年から続くレースですが、今年初めて、BEV(電気自動車)クラスが設けられ、ヒョンデモビリティジャパン(HMJ)のEV「アイオニック 5 N(IONIQ 5 N)」も参戦。レーシングドライバーで「HMJモータースポーツアンバサダー」を務める織戸茉彩選手らが乗り込み、奮闘しました。

エコカーカップは、3時間耐久の「Challenge180」と、1時間耐久「Enjoy60」の2クラスで実施。いずれも総合順位は、速さと燃費、さらに「ペナルティ」ポイントが組み合わされて決まります。
Challenge180クラスの場合、ペナルティポイントは「3分15秒」という規定ラップタイムより速く走ったり、最低周回数50周に達しなかったりすると科せられます。チェッカーを受けたポジションと燃費(EVの場合は電費を換算)順位、そしてペナルティポイント、それぞれの数字を合計してポイントが少ない方から高い順位となる仕組みです。
また、ドライバーとパッセンジャーの2人乗車で走行しなければいけないのも特徴の1つで、サーキットが初めての人でも上級者からアドバイスを受けながら、ゆっくり走行することも可能。規定ラップタイムがあることも含め、初心者が参加しやすいレースなのです。
日本市場でBEVモデルを展開しているHMJは「BEVで誰でも参加者として楽しめるモータースポーツを広めたい」という思いから、このエコカーカップに協賛。今回、織戸選手は「Hyundai EV Racing Specialist」の加藤正将選手とタッグを組み、ドライバーとパッセンジャーを交代しながらレースに挑みました。
3度のペナルティーも、感じた奥深さ
まず予選が行われ、3分15秒に近いタイムを記録した順番で決勝のスタートポジションを決定。エコカーカップ初挑戦の織戸選手が、3分15秒115という好タイムをマークし、3/1000秒差で2番手のグリッドとなりました。
180分で行われる決勝では、各チームでコース上において燃費を稼ぐセクションと、タイムを稼ぐセクションが決まっており、速さと燃費を両にらみしながらの駆け引きが行われました。
オープニングラップやピットアウト後のラップなどは、想定しているよりも速く走らなければ3分15秒から遠いタイムとなってしまうため、シミュレーションよりも速く走るマシンがほとんどです。ここで織戸選手は3分14秒793と、わずかに規定タイムをカットしてしまいペナルティポイントを科せられてしまいました。
その後は、加藤選手とドライバーとパッセンジャーを交代しながらレースを進め、計3回のタイムカットで30Pのペナルティポイントを科せられ、BEVクラス3位、総合17位が最終的な結果となりました。

初のエコカーカップを終えた織戸選手の第一声は「難しい!」でした。
「3分15秒というタイムが絶妙で、単純にゆっくり燃費だけ考えて走っていたら、規定タイムから大きく離れて順位を落としてしまいます。燃費を稼ぎながら規定タイムに近づける…という意味ではとても奥が深いタイム設定になっていますね。
でも、最高速度が130km/h程度なので、免許を持っている人なら初心者でもトライできる競技なのが魅力です。できるならサーキットを走ったことない人と一緒にトライしてみたいです」
そして「アイオニック 5 N」だからこその魅力も感じられたようです。
「回生ブレーキの強弱などをはじめ、ノーマル状態で細かく各所の設定が変更できるのが面白いですよね。このレースでも生きる設定がきっと見つかると思うので、その点もトライしてみたいです」
モータースポーツライセンスなども必要ないため初心者が参戦しやすく、レーシングドライバーが「難しくて奥深い!」とコメントするエコカーカップ。織戸選手と「アイオニック 5 N」の初挑戦は意義深いものとなったようです。
Writer: 西川昇吾
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。
























































