新「“2ドア”スポーツカー」初公開! 超パワフルな“水平対向ターボ”エンジン&「レトロ」デザイン採用! ポルシェ911カスタムのMPゲンバラ「マルシエンGT」米国で披露
マーク・フィリップ・ゲンバラは2026年8月13日(現地時間)、米国で開催された「モントレー・カー・ウィーク2026」で新型「マルシエンGT」を初公開しました。どのようなクルマなのでしょうか。
830馬力の“2ドア”スポーツカー
ドイツのマーク・フィリップ・ゲンバラ(Marc Philipp Gemballa GmbH)は2026年8月13日(現地時間)、米国で開催された「モントレー・カー・ウィーク2026」で新型「MARSIEN GT(マルシエンGT)」を世界初公開しました。
実車はペブルビーチの「18th Lawn」で初披露され、その後「The Quail, A Motorsports Gathering(ザ・クエイル・ア・モータースポーツ・ギャザリング)」や「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」でも展示されました。
マーク・フィリップ・ゲンバラは、著名なポルシェのスペシャリストとして知られたウーヴェ・ゲンバラ氏の息子、マーク・フィリップ・ゲンバラ氏が率いる自動車メーカーです。
なお、現在の「Gemballa GmbH(ゲンバラ)」とは別会社で、マーク・フィリップ・ゲンバラの公式サイトでも両社に関係がないことが明記されています。
同社の第1弾モデルとなるマルシエンは2021年に登場しました。
ポルシェ「911ターボS」(992型)をベースに、伝説的なパリ・ダカール・ラリーの時代から着想を得て、現代のスーパースポーツカーにオフロード走破性を組み合わせたモデルとして開発されています。

新たなマルシエンGTは、その世界観を受け継ぎながら、オフロードではなくオンロードでのパフォーマンスを重視した進化版です。
舗装路での正確なハンドリングや高い走行性能に加え、日常での使いやすさも追求したグランドツアラーとして仕立てられています。
そのスタイリングは、1980年代を代表するポルシェのスーパースポーツ「959」にインスパイアされたとされ、丸みを帯びたフェンダーやリアまわりの造形などに、その面影を感じさせます。
959は1986年に市販モデルが登場した高性能4WDスポーツカーで、そのルーツにはパリ・ダカール・ラリーへ参戦した競技車両も存在します。マルシエンシリーズが掲げてきたダカールへのオマージュとも重なる存在です。海外メディアでも、マルシエンGTは「959にインスパイアされたスーパーカー」や、959を現代的に解釈したモデルとして紹介されています。
ベースとなるのは992型の911ターボSですが、その内容は単なるドレスアップやチューニングにとどまりません。
マルシエンGTを作り上げるため、約1500点もの専用部品が新たに設計・製造されています。
エクステリアは大幅に作り替えられ、ボディには100点以上のパーツから構成されるカーボンファイバーを採用。ベースとなる911ターボSと比べて約75kgの軽量化を実現しました。
ワイドに張り出した前後フェンダーや大きなリアウイングによって、現代的でありながらどこか往年のスーパースポーツを思わせるプロポーションに仕上げられています。
空力性能にもこだわっており、フロントフェンダーには空気圧で作動するアクティブルーバーを装備。リアには角度を変化させるアクティブリアウイングを採用し、エアブレーキとしても機能します。
さらに、ルーフにはインタークーラーへ空気を導くスクープを設けるほか、カーボンファイバー製アンダーボディなども採用しています。
エンジン開発には、ポルシェをベースとした高性能車で知られるドイツのRUF Automobile(RUFオートモービル)が携わりました。
排気量3745ccの水平対向6気筒ツインターボエンジンには、強化されたVTG(可変タービンジオメトリー)ターボチャージャーや専用ECUマッピングなどを採用し、最高出力830馬力以上・最大トルク930Nmを発揮します。
さらに、最高出力900馬力以上へ引き上げる第2ステージのアップグレードも現在開発されています。
トランスミッションは8速PDKで、駆動方式は「Porsche Traction Management(ポルシェ・トラクション・マネージメント)」を用いた4WDです。
0-60mph(約97km/h)加速は2.4秒、最高速度は330km/hに達するとされています。
エキゾーストシステムには、アクラポヴィッチが手掛けた4本出しのチタン製システムを採用しました。足回りもマルシエンGT専用に開発されています。
フロントにはダブルウィッシュボーンサスペンション、リアにはマルチリンク式を採用。KW Automotive(KWオートモーティブ)が開発した電子制御ダンパーを組み合わせ、オンロードでの走行性能を追求しています。
最低地上高は100mmですが、日常での使い勝手にも配慮し、フロントを最大60mm持ち上げられるノーズリフト機構を装備。段差やスロープなどを通過しやすくしています。
ホイールはセンターロック式の鍛造アルミ製で、フロントが20インチ、リアが21インチ。
タイヤにはミシュラン「パイロットスポーツ・カップ2」を採用し、サイズはフロントが275/35ZR20、リアが335/30ZR21となっています。
インテリアもベースとなる911ターボSから大幅に変更されています。
特徴的なのは大きくせり上がったセンターコンソールで、アルミ製のシフトレバーにはポルシェのスーパースポーツ「カレラGT」に着想を得たデザインを採用。
シフトノブにはカーボンやマホガニーなどが用意され、インテリアもレザーやアルカンターラ、カーボンなどを組み合わせ、オーナーの好みに合わせて仕立てることができます。
また、カーボンファイバー製バケットシートを装備するほか、クラブスポーツスタイルのロールバーも用意するなど、グランドツアラーとしての上質さとスポーツカーらしさを融合しています。
マルシエンGTの生産台数は世界30台限定で、従来のマルシエンは40台が製作されるため、マルシエンシリーズ全体では70台となります。
この70台という数字は、マーク・フィリップ・ゲンバラ氏の父であるウーヴェ・ゲンバラ氏の生誕70周年を記念したものです。
価格は77万ユーロ(約1億4300万円 ※2026年8月下旬時点の為替レート)から。ただし、この価格にはベースとなるポルシェ911ターボSの車両代金に加え、税金や関税、輸送費などは含まれていません。
生産は2027年に開始され、最初の顧客への納車は同年末を予定しています。
Writer: くるまのニュース編集部
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