10日で1000台売れたBYDの軽自動車「ラッコ」今どうなっている? ディーラーで聞いた反響は? 実車で確かめた“噂”の真実
BYDが2026年7月28日に発売した新型軽自動車「ラッコ」。10日あまりで1000台を受注しましたが、現状はどうなのでしょうか。
新型「ラッコ」の現状は?
2026年7月28日に行われた発表会や、その後のメディア向け試乗会の記事が出るや大いに盛り上がり、実質10日間ほどで今年の目標台数1万台の10%に当たる1000台の契約を獲得したBYDの軽自動車「ラッコ」ながら、直近はどんな状況だろう。
お盆休み明けの2026年8月17日、BYDのディーラーに行ってみた。
受付カウンターに座っていた人に「どのくらい売れましたか?」と聞いたら、BYDの中でも大きい店舗ながら、成約は7台とのこと。もっと売れているかと思った。
どんな状況なのか聞いてみたら、なんでも発表日の翌日から10日間くらいはラッコ目当てのお客さんがたくさん来たものの、お盆休み前にはガックリ減ったという。
期待外れだったのが成約率の低さらしい。試乗希望者もたくさん訪れ、見積書をたくさん作ったものの「いいですね」と帰ってそれっきりというケースが大半なんだとか。どうやら最後の決断が出来ないようなのだ。
私(国沢光宏)はBYDのユーザーでもあるため、購入に至らない理由はわかる。といってもクルマそのものの問題じゃない。やはりイメージです。

まぁ、納車が始まると口コミで良い評価などが広がり、順調に受注が伸びることだって十分に考えられる。BYDとしちゃもう少し様子を見ようと思っているだろう。
ただ、今後は国産メーカーの電気軽自動車の情報も出てくるから、BYDにとって手強いライバルになるはずだ。
ちなみに直近で「ラッコの電池が床下に飛び出していて危険!」みたいな話などが出回っているのだが、そこで紹介されている写真はなぜか車体の後方から前を撮ったもの。後ろから撮れば多くの電気自動車が同じようになっている。ということで前から写真を撮ってみた。
ラッコの床下はしっかりツライチになっており、お腹をこすってもそのまま滑るのみ。加えて電池ケースは極めて強固に出来ていて、舗装路用ラリー車のアンダーガードに近い強度を持つ(ダート用のラリー車のアンダーガードは鬼強です!)。
普通の使い方なら砂利道でジョリジョリお腹をこすっても、雪道の深いワダチでガチンガチンお腹を打っても全く問題ないレベルの材料を使っている。
そもそも、電池ケースが壊れるような入力を受けたら、クルマそのものからして無事じゃないと思う。電池が床下に飛び出していて危険というのは、いわゆる誹謗中傷ネタです。
ラッコの最新情報に話を戻す。初期受注は最上級グレードの「300プレミアム」(249万7000円/消費税込)に集中しているようだ。納期は3ヶ月。
国から出る15万円の補助金のほか、東京都だと別に40万円(太陽光発電導入済みなら30万円上乗せ)出るため、ホンダ「N-BOX」やスズキ「スペーシア」と比べたら格段に安い。
東京で普通に軽自動車を買う予算があれば、迷うこと無くパワーシートまで付くフル装備のプレミアムを選ぶべきです。
そうそう、ラッコの記事を書くと「お前が買え!」と突っ込まれる。私はすでにBYDの「シーライオン7」とホンダ「スーパーワン」「N-VAN e:」と電気自動車を3台持っているため増やす余地なし。ホンダの2台を持ってなければ300プレミアムを買っている。
都内在住かつ太陽光発電を導入しており、補助金が85万円出るため、実質164万円になりますから。近所の移動手段として使うならラッコは申し分ない。
改めてクルマの確認をすると、やはり凝った造りをしていて、スライドドア回りのボルト&ナットを見ると全てチェックマーカーが入っているのが確認できる。どれだけの箇所のチェックをしているんだろうか。
下回りも、締め付けトルクを均一化出来るコーティングをしたボルト&ナットを使っているだけでなく、防錆処理材(赤く見える)まで塗布してある。
唯一の懸念となる「日本撤退したらどうする?」ということだが、あと2年くらいクルマを売ればけっこうな台数になる。アフターパーツを扱うビジネスだって成立することだろう。
そもそも私のシーライオン7を見ると、買って1年経つが初期不良なし。電気自動車だとブレーキだって減らない。タイヤなど消耗品は汎用だし。搭載される電池もLFP(安全性が高くレアメタルを使用しない「リン酸鉄リチウムイオン電池」)なので寿命は無限に近い。10年くらい使えそうなので十分モトが取れます。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。








































































