MVアグスタ「F4 CLAUDIO(クラウディオ)」登場 機能美から生まれたフォルムと圧倒的なパフォーマンス

イタリアのバイクメーカー「MVアグスタ」のリリースする「F4」シリーズは、同社のフラッグシップといえる存在です。1998年に設計された初代モデルでは「フェラーリ」社がエンジン開発に関わるなど、高い性能が追求されました。

美しい姿に強烈な性能を秘めたMVアグスタ「F4 CLAUDIO」がその姿を公開

 2018年10月19日、イタリアのバイクメーカー「MVアグスタ」は、同社の高性能なスポーツバイク「F4」をベースにした「F4 CLAUDIO(クラウディオ)」を発表。200台限定で生産するとアナウンスしています。

美しい姿に高い性能を閉じ込めたMVアグスタ「F4 CLAUDIO(クラウディオ)」

 1992年のロードレース世界選手権ハンガリーGPでは、かの「エディ・ローソン」を起用することで優勝を収めた「カジバ」の社長である「Claudio Castiglioni(クラウディオ・カスティリオーニ)」の名前にちなんだ今回の限定車は、同社の傘下である「MVアグスタ」が2006年に発売した「F4 CC(クラウディオ・カスティリオーニ)」同様、コストを度外視してエンジンやエクステリアに手が加えられたモデルです。
 
 チタン製コンロッドや軽量クランクを採用し、吸気ポートにチューニングを施したエンジンを搭載するこのモデルは、SCプロジェクト製チタン・フルエキゾーストシステムを組み合わせサーキット・モードで最大212馬力を発揮。
 
 ストリート・モードでも205馬力を叩き出す「F4 CLAUDIO」は、そのエクステリアやホイールを軍用ヘリの部品製造を手がけていたメーカー「ブラック・ストーン・テック(BST)」によるカーボン製へと変更し、よりレーシーかつ軽量な車体へと仕上げました。

MVアグスタ新型「F4 CLAUDIO(クラウディオ)」

 1948年から性能アピールのためレース部門を設立し、ライバル社から有能な人材を引き抜くことで高性能化を推し進めてきた「MVアグスタ」は、1950年代から1970年代前半までのロードレース世界選手権で数々の功績を残しつつも、1977年にはオートバイの事業から完全撤退しました。
 
 1997年にはかつての「MVアグスタ」の様な「高性能な市販車」の再現を目的としカジバにより蘇った同メーカーは、有名F1ドライバーである「アイルトン・セナ」のメモリアルモデル「F4 SENNA(セナ)」や、同社のレース史で最も多くの勝ち星をあげた2輪ライダー「ジャコモ・アゴスチーニ」の名前を冠した「F4 AGO(アゴ)」などの特別仕様車を数々リリースしてきました。
 
 その最新版「F4 CLAUDIO」は、これまでの「F4」シリーズの最高峰といえる存在であり、価格こそは明らかにされていませんが、このモデルの先代モデルに当たる「F4 CC(クラウディオ・カスティリオーニ)」が10万ユーロ(当時で約1500万円)であったことを考えれば、かなりの価格が付けられるでしょう。
 
【了】

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