発売早々1万台受注のホンダ「スーパーワン」今どうなってる? エンジン車よりお買い得も“補助金の予算切れ”リスク!? ベストな購入戦略とは
正式発売前から予約が殺到するなど、人気沸騰中のホンダ「スーパーワン」は今どうなっているのでしょうか。実質価格の魅力と、気になる納期や補助金切れのリスクを解説します。
人気のホンダ「スーパーワン」今どうなってる?
正式発売前に年内生産分の受注が入ったホンダのBEV(電気自動車)タイプのコンパクトスポーツカー「スーパーワン」ながら、このところ全く情報が出てこない。現在どうなっているのだろう。
納期はいつ頃なのか、そもそも買えるのかという点について調べてみた。
まず納期だけれど、意外なことにホンダも読めていないようだ。2026年6月上旬に1万1000台程度の受注を受けたところで一旦受注停止。その後、増産することになって受注を再開したが、また停止している。
生産可能台数を公表していないものの、月産1500台規模だと思われる。受注1万5000台だと10ヶ月。普通のクルマなら納期は2027年4月といったイメージになる。

ただ電気自動車は少しばかり勝手が違う。スーパーワンを買うと130万円というCEV補助金を申請できる。車両価格が339万200円(消費税込)なので実質209万円ということ。後述するけれど、装備内容を考えたらエンジン車より安くなってしまう。
スーパーワンの魅力を“ブーストさせた”といえるCEV補助金だが、2026年12月上旬あたりに予算を使い切るという公式なリリースを経済産業省(および執行団体の次世代自動車振興センター)が出した。
ちなみに現在運用されているCEV補助金は「令和7年度補正」となっている。ここまで読んで「今年(2026年)は令和8年度でしょう?」と思うかもしれない。毎年CEV補助金は使い切っていないため、令和7年度補正で令和8年度をカバーしようとしていたのだった。
しかしアメリカのイラン攻撃などで原油事情に不安が生じるなどした結果、電気自動車の売れ行きが急増。本来なら予算が切れれば令和8年度分のCEV補助金にバトンタッチされるべきものながら、現時点で予算の計上をしていない。
もちろん令和8年度補正予算として継続される可能性はあるが、どうなるか予想できない。ホンダからすれば補助金切れによる顧客トラブルを避けたいところ。
加えて令和8年度補正予算として組まれたとしても、現在の補助金額と同じ130万円のままじゃないかもしれない。実際、令和7年度予算だと85万円だった補助金が、令和7年度補正予算で130万円に増額されている。
令和8年度補正予算から「広く薄くしましょう」となれば、引き下げられることになるかもしれない。正確に書くと「130万円のまま」という可能性は一番低いだろう。
そんなことで、スーパーワンの受注が2026年6月中旬に再開した時からユーザーに対し「CEV補助金を受けられるか未定です。間に合わなければキャンセルしてもいいです」という説明を行っている。
令和8年度の補正予算が組まれず、2027年4月までCEV補助金無しということになれば、相当数のキャンセルが出ること必至。すでに納期来年となっていたユーザーからのキャンセルなど出始めているようだ。
CEV補助金切れで困るのはホンダだけじゃない。トヨタも「bZ4X」が好調だし、テスラだってアメリカからプレッシャーを掛けてくることだろう。政策って継続性や信頼性が重要。令和8年度補正予算を組むと予想しておく。
そうそう。東京で登録する場合に使える都の補助金は現在90万円(太陽光発電を導入していれば30万円増額)。こちらは2026年12月上旬以降も継続される。
ここからが本題。スーパーワンをオーダー済みであり、12月上旬までに納車予定になっているなら、楽しみに待てば良い。12月中旬以降の予定であれば、増産で納期が早まることもあるのでハラハラして待ちたい。
納期予定2026年12月下旬から2027年3月の人はどうするか。11月になればCEV補助金の状況がわかってくる。「2027年4月まで無し」ということになったら、納車を伸ばしてもらうことを考えたい。
では、スーパーワンはいくらくらいで買うと損しないだろう。64馬力の6速MTとなるホンダ「N-ONE RS」が227万8100円。スーパーワンの楽しさは太鼓判を捺しておく。相当のクルマ好きである私(国沢光宏)も購入したが、大満足してます。
その上で、8スピーカーのBOSEプレミアムサウンドシステムや液晶メーター、シート&ステアリングヒーターまで標準装備するオーダーフェンダー付きのスポーツモデルということを考えたら、エンジン車だったら250万円はくだらない。
ということで、補助金を使って250万円を下回れば、スーパーワンは魅力的なクルマだと思う。200万円を切ったら文句無しにお買い得といえるだろう。
現在、東京都在住で250万円の補助金を使える人だと(5年分の自動車税や重量税無し)、買わない方が損。スーパーワンに興味があるならディーラーで試乗させてもらい、気に入れば受注再開を待てば良い。令和9年度のCEV予算は確実に支給されることだろう。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。




















































