何が違う?「トラックレーン」 一般道路では右、高速道路では左の理由とは

車線の位置によって騒音や振動はどれくらい違う?

 しかし、沿道から離すといってもせいぜい長くて10m程度です。それでも環境に対して良い効果があるのでしょうか? 国土技術政策総合研究所の研究資料によると「沿道にある建物や民家から約10m離すことで約7デシベル騒音が下がった」という結果が報告されています。

一般道では右側の走行を「トラックレーン」としている標識  

 わずかなようではありますが、やはり毎日のこととなるとその違いは大きなものになるようで、10m離すことによる効果は騒音だけではなく大型貨物が通る時の振動も軽減され、さらに排気ガスの悪影響も受けにくくなると報告されています。

 またもう一つ、トラックドライバーの立場からも沿道から離れることには、次のようなメリットもあるといいます。

「歩道には街路樹が植えられていることが多いです。この街路樹が実は大型トラックにとっては面倒な存在になることがあります。乗用車ではかすりもしない街路樹であっても、車高が3mを超えるようなトラックとなると、街路樹の枝と接触し、荷物に傷がついてしまうこともあります。とくに、新車を運ぶキャリーカーなどは、街路樹との接触は何としても回避したいところ。このような理由でも大型貨物は右側車線が安心なのです」(東京都在住の大型トラックドライバー)

時間帯によって大型貨物車の通行を禁止するところもあり

 大型貨物等の通行に関しては、トラックレーンを設けるほかに交通量がとくに多い幹線道路では時間帯で大型貨物の通行を禁止しているケースもあります。例えば首都圏では環状七号線(都道318号線)が土曜日22時~日曜日7時まで環七通り内側(環七含む)の都心全域(一部除く。首都高や国道357号湾岸道路は通行可能)において大型貨物・特定中型貨物、大型特殊の通行を禁止しています。(警視庁公式サイトより引用)

 この理由を警視庁・交通規制課に確認したところ、「大型貨物自動車の走行による騒音、振動等の交通公害は大きな社会問題となっております。このような情勢の中で、せめて土曜日の夜だけでも静かな東京にならないかという都民の要望をかなえるために、土曜日の夜の都心部において大型貨物自動車等の通行禁止を実施しております。東京の週末の夜を静かなものとするため、皆様のご理解とご協力をお願いいたします」とのことです。

【了】

大型貨物等の都心部の通行禁止エリア等を画像でチェック(5枚)

会員登録ポイントで豪華賞品ゲット

画像ギャラリー

Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー