【大人の社会科見学】すり減ったタイヤ”張り替えれば”もう一回使えるってマジ!? どんな方法で?安全性は大丈夫? 「トーヨーリトレッド」の巨大工場で実際に見てみた
トーヨータイヤでは、コスト削減のみならず、環境意識の高まりから採用例が増えている「リトレッドタイヤ」を豊富にラインナップしています。今回は、同社のリトレッドタイヤ製造を担う「トーヨーリトレッド」の工場を訪問し、製造工程や高品質の秘密に迫りました。
徹底した品質管理と今後の展望
「使用済みタイヤの表面にゴムを貼り付ける」と聞いて安全性を心配する人もいるかもしれませんが、ゴムは分子レベルで結合すること、「検査に始まって検査に終わる」徹底した品質管理のもとで製造していることから、十分な性能と安全性が確保されていると言えます。
その証拠に国内では、ダンプトラックや路線バスなどを中心に採用が進んでおり、使用率は約20%に達しています。企業の環境意識の高まりを受け、採用が徐々に増加しているのです。
しかし日本は坂道やカーブ、降雪、ストップ&ゴーが多いなどタイヤへの負荷が大きい環境のため、スタッドレスを夏も履きつぶすパターンが多いといいます。そこでトーヨータイヤとトーヨーリトレッドでは、メリットを積極的にアピールし、一層の普及率アップを目指しています。
なお、高速道路ではなるべく使用しない、前輪には使用しないなど、装着の可否があるため導入の際は確認が必要です。また、空気圧の管理徹底も欠かせません。

ちなみにリトレッドタイヤは、台タイヤのサイズさえ合えば、夏用の台タイヤに冬用のトレッドゴムを貼ることも可能です。さらに、他社製の台タイヤであっても、表面のトレッドゴムがトーヨータイヤ製であれば「トーヨータイヤのリトレッドタイヤ」として販売されるという非常にユニークな特徴を持っています(製造年月日は台タイヤとトレッドゴムの双方に刻印されます)。
安全で高品質、コスト削減を果たしながら環境にも貢献するリトレッドタイヤ。今後のさらなる普及を願ってやみません。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
































