2018年上半期 ワン・ツーの日産「ノート」vs トヨタ「アクア」 燃費、広さ、価格を徹底比較
室内空間は「ノート」に分がある?
「ノートe-POWER」に乗り込むと、まず目につくのは大径のスピードメーターですが、走り出そうとして迷うのが独特の形状と操作方法のシフトセレクターです。ゲートに沿って車両前方へスライドさせると「R」レンジ、レバーをゲートに沿って右手前にスライドさせると「D」レンジになりますが、初めて運転席に座った方は「どうやって走らせるの?」と戸惑います。
「アクア」については、最初はドライバーの左前方にある遠視点メーターの位置が気になってしまいますが、慣れれば路面と表示情報を同一視界に含められるので、問題はありません。エコ運転をサポートする情報を表示す「マルチインフォメーションディスプレイ」の表示切り替えが、右側のハンドルスイッチだと気づくと、ついつい走行中に操作したくなる方も多いのではないでしょうか。
実際に車内に乗り込んでみると「ノートe-POWER」の全高は1520mm、室内高は1255mmですが「アクア」の全高は1500mm、室内高は1175mmと80mmの差がありますので、若干ですが「アクア」は狭く感じます。
ちなみに「ノートe-POWER」の方が後席ドアの開く角度が広いので、チャイルドシートの装着時などはとても便利です。
両車ともにスポーティグレードをラインナップ
コンパクト・エコカーの代表ともいえる2車ですが、双方ともにスポーティグレードがラインナップされています。「ノート」には「e-POWER NISMO」(価格[消費税込]248万8320円)と専用チューンが施された「e-POWER NISMO S」(267万1920円)、「アクア」は「G“GR SPORT”」(232万2000円)と「G“GR SPORT・17インチパッケージ」(252万7200円)と、コンパクトカーとしては両車とも高めになっています。
しかし、それに見合うだけの「走りの質」を向上させており、とくに「ノート e-POWER NISMO S」はベースの「e-POWER NISMO」に対して25%もの出力アップと、それだけでもコストパフォーマンスは高いといえます。
【了】