クルマの進化を支える中核に! マツダ新型CX-5に採用されたパナソニック オートモーティブシステムズ開発の「コックピット・ドメイン・コントローラー」とは?

パナソニック オートモーティブシステムズが、マツダの新型「CX-5」向けに開発したコックピット・ドメイン・コントローラー(CDC)の概要についてメディア向けの説明会を開催しました。SDV(ソフトウエア・ディファインド・ビークル)時代を見据え、車載コンピューティング技術も変革を迎えています。

クルマがドライバーの特性を把握!?

 一方で、このCDCの魅力はコンピューター性能だけにとどまりません。パナソニック オートモーティブシステムズが掲げる「Human-Centric(人中心)」という考え方を具体的な車室空間へ落とし込んでいる点にも大きな価値があります。

クルマ側がドライバーに合わせて快適な車内空間を演出してくれる
クルマ側がドライバーに合わせて快適な車内空間を演出してくれる

 センターディスプレイ、メーター、HUDの3画面をシームレスに連携させるだけでなく、音響やアンビエントライトまで統合制御。ドライバーが乗り込んだ瞬間から表示や照明、音が連動する「ウェルカム演出」を行うほか、顔認識によってドライバーを識別し、シートポジションやエアコン、オーディオ設定、ディスプレイ表示などを自動で呼び出すパーソナライゼーション機能も備えています。

 つまりCDCの採用は、クルマがドライバーに合わせて最適な車内環境を自動的に作り出し、一人一人に合わせた快適な移動空間を提供することを目指しているのです。

 操作性にもこだわりました。システムにGoogle Built-inを採用し、Googleマップや各種アプリを利用できるほか、Unityによる高精細な3Dグラフィックスや高度な音声操作にも対応しています。必要な情報をセンターディスプレイだけでなくメーターやHUDへ表示することで、視線移動を最小限に抑え、安全な運転環境を実現しているのです。この考え方は、マツダが目指す「運転に集中できるコックピット」とも高い親和性があると感じました。

長年の協業関係を背景に誕生

 この背景にあるのが、マツダとパナソニック・オートモーティブシステムズが長年にわたって継続されてきた協業関係です。

マツダとパナソニックの長年の関係から最新のCDC開発につながっている
マツダとパナソニックの長年の関係から最新のCDC開発につながっている

 両社は1959年から取引を続け、2014年以降はCMU(Connectivity Master Unit)やHUD、フル液晶メーターなどを共同開発してきました。その技術やノウハウを積み重ねた成果が、今回のCDCへと結実したのです。発表会ではマツダから「OEMとサプライヤーの関係を超えた共創パートナー」と紹介され、日本発のSDVプラットフォームとして世界へ展開していく考えも示されました。

 今後、クルマの価値がソフトウエアによって決まる時代が本格化する中で、CDCは車室空間全体の「頭脳」として存在感をさらに高めていくはずです。その意味でも今回の製品は、その新たな時代の幕開けを告げる第一歩として、パナソニック・オートモーティブシステムズの今後を占う重要なマイルストーンとなるのではないでしょうか。

【写真】新型CX-5の進化の中心となった「CDC」って何だ?(29枚)

【ついに新型CX-5発売】人馬一体のマツダ車を徹底網羅>>

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