価格399万円から! 全長4.3m級の「“定番”ハッチバック」どんなモデル? “R32 GT-R級”の大トルク! 大人4人+荷物満載でも快適なVW「ゴルフTDI」の実力とは

いわゆる「ゴルフ8.5」と呼ばれる現行型のフォルクスワーゲン「ゴルフ」に乗って、東京から豊橋までのロングツーリングを行いました。乗り心地や快適性はどのようなものだったのでしょうか。「今ゴルフを買う意義」なども紐解きます。

最新の「ゴルフ8.5」にフル乗車でロングツーリング!

 1974年に初代が衝撃的なデビューを果たして以来、フォルクスワーゲンの基幹モデルであり続け、ハッチバック車のベンチマークと称される「ゴルフ」。現行型は2019年にドイツ本国で発表され、2021年6月から日本での発売を開始しています。

 7代目(ゴルフ7)と比べるとデジタル化・電動化・安全装備の充実が進み、性能も向上。その完成度の高さから、日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)の「2021-2022 インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。

 2024年7月にはマイナーチェンジ版の、通称「ゴルフ8.5」を市場に投入。内外装の意匠や装備の変更や追加など、様々な改良が実施されています。

 今回は、そのゴルフ8.5の中から、クリーンディーゼルエンジンを搭載した「TDI」の中核グレード「TDI アクティブ アドバンス」の最新バージョンに乗り、フォルクスワーゲン ジャパンの本社がある豊橋までロングツーリングに出かけました。

 実はこの日は、筆者を含め合計4名+荷物満載での移動でした。しかし、実用車の鑑たるゴルフの実力を試すには、その条件はうってつけ。そこでまずは、くるまのニュースの編集スタッフにステアリングを預け、リアシートの乗り心地をチェックすることにしました。

フォルクスワーゲン「ゴルフTDI アクティブ アドバンス」。東京から豊橋までのロングツーリングで、快適性と実用性の高さを確かめました
フォルクスワーゲン「ゴルフTDI アクティブ アドバンス」。東京から豊橋までのロングツーリングで、快適性と実用性の高さを確かめました

優れたハンドリングにラクラク高速巡航で快適な移動が可能

 東京インターチェンジから東名高速道路に繰り出したゴルフTDIは、順調に西に向かって進んでいきます。リアシートの形状は角度、座面の大きさともに的確で、足元の広さも十分。身長165cmの筆者には、ヘッドクリアランスも問題ありません。

 肝心の乗り心地は、段差を乗り越える際に多少の突き上げはあるものの、フラットなクルマの挙動に合わせるように実におだやかで、大きく揺すられることもありません。水平基調で引かれたサイドウィンドウ下端のラインのおかげで、外もよく見えます。

 アームレストにはカップホルダーが備わり、後席用のエアコン吹き出し口からは適温の空調が流れ出て、快適な移動を楽しめます。ファミリーカーや、大人4人が移動する乗り物としての快適性はバッチリといえます。

 撮影のために東名高速を一度降り、ここからは筆者がステアリングを握ります。インターチェンジまでに短いワインディングがありますので、ここで少しだけコーナリングを楽しみました。

 スポーツモデルではありませんが、反応はとてもシャープ。過大なロールを感じることなく、気持ちよくコーナーをクリアしてきます。7速オートマチックトランスミッション(7速DSG)はステアリング裏のパドルでマニュアルのシフト操作もできるので、山道を十分に楽しむことができました。

12.9インチに拡大されたセンターディスプレイを採用。シンプルながら質感を高めたインパネまわりも、最新ゴルフの魅力です
12.9インチに拡大されたセンターディスプレイを採用。シンプルながら質感を高めたインパネまわりも、最新ゴルフの魅力です

 インターチェンジに戻り東名高速〜新東名高速に入り、いよいよ高速巡航。最高時速120km/hの区間では、よりその真価が発揮されます。

 日産「スカイラインGT-R(R32型)」に匹敵する360Nm(36.7kgf・m)もの最大トルクを、わずか1600rpmで発生する2リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンは、車重1430kg+燃料+大人4人+荷物のフルロード状態のゴルフを、目覚ましい勢いで加速させます。

 アクセルはさほど開けなくてもパワフルなエンジン特性により、追い抜きや登坂時にもストレスがありません。直進安定性も優秀です。長距離ドライブでは、これらの要素は「ラクな移動」につながる大きな武器となります。

 加速の鋭さを体感したあとは、直感的に操作できる全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール(ACC)をオンに。安全かつ快適なクルージングで、ゴルフTDIは豊橋を目指して走り続けていきます。

 キッチリとした姿勢で座ると、完璧なまでのフィット感を見せるドライバーズシートの掛け心地も極めて良好。しなやかに動く剛性感のあるサスペンションにより上下の目線移動が少ないため、快適かつ疲れない移動ができました。ディーゼルエンジンに起因する振動も感じられず、静粛性に優れているのも特筆に値します。

「これ以上何を望む?」と感じさせるゴルフ

 この旅では、ゴルフTDIに乗って目的地に着くまでに、短いながらもワインディング、200km以上におよぶ高速道路巡航、狭い路地からバイパスを含む下道での移動、駐車場でのバック駐車など、ひととおりのシチュエーションをこなしました。

2リッター直列4気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載。力強いトルクにより、高速道路での追い抜きや登坂もスムーズです
2リッター直列4気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載。力強いトルクにより、高速道路での追い抜きや登坂もスムーズです

 そこで感じたのは、ゴルフTDIおよびゴルフ8.5に、実用車として、あるいは道具として「これ以上何を望む?」という気持ちでした。

 全長4.3m・全幅1.8m以下のボディは、現代の基準からすればコンパクトで、運転もとてもしやすいです。大人4人を十分快適に移動させることができ、積載性もしっかりあります。リアシートを倒せば、大きな荷物やバッグ、長い積荷を載せることも可能です。大きめ窓により、後方視界も悪くありません。

 長距離の運転もラク、乗り心地もよくハンドリングもシャープで、TDIゆえに燃費性能にも優れており、WLTCモード20.8km/L、JC08モードだと22.4km/Lをマークします。この旅では燃費を気にせずに運転しましたが、平均燃費はカタログ値に近い値を示していました。

 外観デザインはシャープなディテールとゴルフらしい骨太さを有し、派手な意匠もないことから、むしろ奥ゆかしささえ感じられます。現代の日本車では失われた、実直なファミリーカーの雰囲気さえ漂わせており、その佇まいは好ましいものでした。

 今回試乗したゴルフTDIのボディカラーがホワイトというのも、よりその傾向を強めています。フォーマルさもあるため、日本的な価値観でいえば、冠婚葬祭などどんなシチュエーションでも気になりません。

 質感の向上が見られるインテリアも、主張は控えめです。乗り込んだ当初は落ち着かないと感じたダッシュボードの銀色の飾りパネルや、12.9インチに拡大され視界を少々遮るセンターディスプレイも、奇をてらわない内装全体の造形が生き、特に気にならなくなります。むしろ大きな画面は見やすいとさえ思ったほどです。

 あえて苦言を呈させてもらうと、純正装着のナビゲーションの検索機能がイマイチで目的地の設定が難しかったので、今後の改善に期待したいと思います。

豊橋市内を走る路面電車とのツーショット。派手さを抑えた端正なデザインは、街中にも自然になじみます
豊橋市内を走る路面電車とのツーショット。派手さを抑えた端正なデザインは、街中にも自然になじみます

究極のベーシックカーを選ぶことの意味

 しかしご存じのように、ゴルフクラスのCセグメントハッチバックの市場には、以前のような勢いはありません。ハッチバックだったモデルも、モデルチェンジのたびにSUV的なクルマに発展するようなケースが増えているだけでなく、自動車メーカーはSUVのラインナップを強化しています。

 フォルクスワーゲンも各クラスにSUVの「T-Cross」「T-Roc」や「ティグアン」を用意しており、SUVを選ぶことが当然となった現在では、これらの車種を購入するのはごくふつうの流れだと思います。

 そんな今だからこそ、あえてSUVではなくゴルフに乗るという選択肢が好ましく感じられるのです。たしかにゴルフにはSUV的なデザインの記号もなく、(良い意味で)地味な外観は、SUVを手に入れたときのような高揚感は与えてくれないかもしれません。

 しかしゴルフは「クルマはかくあるべし」という理想に対して満点に近い回答を示しながら、決してそれを顔に出さない奥ゆかしさを秘めた「究極のベーシックカー」であり、決して出しゃばらず、でも黙々と働いてくれる道具や相棒のようなクルマなのです。そんなゴルフを肩肘張らずにさらっと乗りこなせたら、とてもカッコいいと思います。

 このキャラクター性は、まさに歴代のゴルフが歩んできた伝統そのもの。最新のゴルフも、オーナーに高い満足度を与え、生活の伴侶として寄り添う存在で居続けてくれるはずです。

※ ※ ※

 なおTDIアクティブ アドバンスの新車価格(消費税込)は457万円。灯火類やインフォテインメントシステムに装備差があるTDIアクティブベーシックでは、400万円を切り399万円で買うことができます。新車価格が高騰している昨今では、この金額に見合う価値があるのではないでしょうか。

【画像】超カッコイイ! これが価格399万円からの「“定番”ハッチバック」です! 画像で見る(30枚)

【カンタン無料】愛車の査定額を確認する(PR・外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: 遠藤イヅル

1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。

この記事のクルマが気になったら

PR
フォルクスワーゲン ゴルフ
イメージ画像

中古車価格(税込)

23万円〜499万円

新車価格(税込)

355万円〜762万円

※本リンクは一部PRを含みます。

【2026年最新】自動車保険満足度ランキング

【限定30台】毎月1万円台でフォレスターに乗れる!?(PR・外部リンク)

最新記事

全国のガソリン平均価格
2026/07/01時点最新
直近の平均価格
レギュラー
166.3 +0.3
ハイオク
177.5 +0.3
軽油
156.0 +0.3
情報提供元:株式会社ゴーゴーラボ
gogogsで詳細をみる

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー

お住まいの郵便番号にマッチする
査定サイトをご紹介します