トヨタ新型「ヴェルファイア」発売! アルファードより150万高くてもクルマ好きが“指名買い”! ターボ&専用チューニングで走りを極めた高級ミニバンの現状とは?
トヨタ「ヴェルファイア」の一部改良モデルが発売されました。姉妹車の「アルファード」とはユーザー層が異なるようですが、どのような人が購入しているのでしょうか。販売店に聞いてみました。
法人ニーズはほとんどない!? 「ヴェルファイア」のユーザー層は?
高級感のある大型ミニバンのなかで、トヨタ「アルファード」は圧倒的な人気を集めています。そして、アルファードと基本部分を共通化した姉妹車として「ヴェルファイア」もラインナップされ、2026年6月にアルファードと同時に一部改良が行われました。
そこで販売店で、購入を希望する来店者のニーズを探ってみました。
トヨタの販売店スタッフは以下のようにいいます。
「アルファードとヴェルファイアは姉妹車ですが、お客様はこのふたつのモデルを異なるクルマと考えています。アルファードは上級ミニバンの典型で、ファミリーのお客様が多いです。重役などを乗せるために、法人のお客様が購入することもあります。
一方、ヴェルファイアには法人のお客様はほとんどいません。大半が個人のお客様で、基本的にはファミリーカーとして使います。そしてヴェルファイアには、クルマの好きな方が多いです」
では、アルファードとヴェルファイアで迷うことはないのでしょうか。
「両車で選択に迷われることは少ないです。アルファードは、法人も含めて『豪華なミニバン』を欲しいお客様が購入されますが、ヴェルファイアは『走りが好きなこだわり派』のお客様が多く、指名買いで最初からお目当てが決まっているケースがほとんどです」
ちなみに以前は、アルファードは「トヨペット店」、ヴェルファイアは「ネッツ店」と、それぞれ別の販売店でしか買えませんでした。
しかし2020年5月からは、トヨタのすべてのお店で全車種を扱う体制に変わり、どこでも同じクルマが買えるようになったため、見た目だけを変えた姉妹車は必要性が薄れ、「ルーミー」や「ハイエース」のようにひとつの車種へ統合されていきました。

しかし例外もあり、アルファードとヴェルファイアおよび「ノア」と「ヴォクシー」は、全店が全車を売る体制になった後も姉妹車関係を続けています。
販売店のコメントにあった通り、姉妹車でありながら、個性を際立たせる商品開発が可能になり、基本部分を共通化することで開発や生産に要するコストを抑えて別の車種として販売できれば効率が良いというわけです。
ヴェルファイアの大きな特徴として、まずアルファードとは一線を画すフロントマスクのデザインが挙げられます。アルファードはフロントグリルにメッキを散りばめた華やかな形状ですが、ヴェルファイアは「Zプレミア」にブラック、「エグゼクティブラウンジ」にはガンメタの塗装を採用し、非常に精悍で引き締まった印象を与えます。
パワーユニットも異なります。2.5リッター自然吸気(NA)エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドとプラグインハイブリッドは共通ですが、ガソリンモデルは、ヴェルファイアが動力性能の高い2.4リッターターボ、アルファードが2.5リッターNAエンジンです。
また、ヴェルファイアには、アルファードが装着していないフロントパフォーマンスブレースも備わります。ボディ前側の剛性を向上させ、ステアリング操作に対する車両の反応も一層正確に仕上げました。アルファードと比べると、ハンドルを切り始めた瞬間から、自分の思い通りにクルマがキビキビと曲がってくれます。
ヴェルファイアは、サスペンションもアルファードに比べて少し硬めに設定しているため、カーブを曲がったり車線変更をする時にボディが傾きにくく、安定した姿勢で走ることができます。
ハイブリッドの売れ筋グレードが装着するタイヤサイズは、アルファードは17インチですが、ヴェルファイアは19インチです。そのためにタイヤが路面をつかむ性能も高く、フロントパフォーマンスブレースなどと相まって、走行安定性も向上しました。
このように、ヴェルファイアの運転感覚は、フロントマスクのデザインと同じくラージサイズミニバンでありながらスポーティです。アルファードと比べると、峠道を走っても車両の動きが鈍く感じることは少ないでしょう。その代わり乗り心地は、アルファードよりも少し硬く感じられるかもしれません。









































