フタバ産業「剛性変化」シミュレーターとDolby Atmos+Visionを体験! 人とくるまのテクノロジー展 2026 名古屋
公益社団法人自動車技術会が主催する「人とくるまのテクノロジー展 2026 NAGOYA」で、体験型コンテンツを用意していた「フタバ産業」と「Dolby Japan」のブースを取材しました。
Dolby Japanブースで「Dolby Atmos」「Dolby Vision」を体験!
Dolby Japanは「没入感あふれる車載サウンド&ビジュアル体験」と題し、会場に2台のデモカーを展示していました。
1台はヤリスクロスを用いた「Dolby Atmos」の体験、もう1台はアルファードでの「Dolby Atmos + Dolby Vision」の体験です。2台とも今回のために特別に用意された仕様となっています。

ヤリスクロスに搭載されていたのは「4CHオーディオ車両向けソリューション」です。チャンネル数は4つ、使用スピーカーは6つと標準的な車両と同じ構成になっており、新たにスピーカーを追加することなく「Dolby Atmos」の世界観を楽しめる点をアピールしています。
実際に運転席に座り、マイケル・ジャクソンの「スリラー」のDolby Atmos音源を試聴しました。
冒頭の門が開くきしみ音から、すでに空間の広がりを鮮明に感じ取れます。イントロの動物の遠ぼえが後方の奥深くから聞こえてくるなど、スピーカーがたった6つしか搭載されていないとは到底信じられません。車内のあらゆる方向から音が降り注ぎ、「これが立体音響か!」と思わず声に出してしまうほどの臨場感に包まれました。
21個のスピーカーに15インチ専用ディスプレイ
続いて、アルファードで「Dolby Atmos + Dolby Vision」を体験しました。こちらは天井を含む21個のスピーカーが配置された7.1.4チャンネル構成で、標準仕様から大幅にアップグレードされています。
さらに、Dolby独自のHDR(ハイダイナミックレンジ)規格である「Dolby Vision」の実力を遺憾なく発揮する、15インチ専用ディスプレイも搭載。映像と音響それぞれを「ON」「OFF」に切り替えて比較できるコンテンツが用意されていました。

映像のシチュエーションは映画や音楽ではなく、鎌倉周辺で収録された日常の風景です。風に揺れる竹林、波が打ち寄せる海岸沿い、電車やクルマが通り過ぎる音などが切り取られています。
強力なシステムによるクリアな音質と音の輪郭の正確さもさることながら、圧倒されたのは映像の滑らかさと発色の美しさです。15インチのモニターに映し出される色鮮やかな映像と立体音響が相まって、まるでその場にいるかのような臨場感を「目」と「耳」の両方で体感でき、クルマの中にいることを忘れてしまうほどでした。
普及に向けてはコストなどの課題があるかもしれませんが、クルマという移動空間での過ごし方が根本から変わる可能性を感じさせる、非常にインパクトのある体験でした。
担当者に話を伺ったところ、特にヤリスクロスのデモカーでは「標準的な車両構成のままでもDolby Atmosの空間音響を十分に楽しめることを多くの人に知ってほしい」とのことでした。
実際、Dolby Atmosはメルセデス・ベンツがいち早く採用し、現在ではBMWやアウディも追随しています。中国市場でもレクサス、日産、マツダなどで対応車種が広がっています。
現在は高級車を中心とした採用ですが、車載システムにソフトウエアを導入するだけで利用できるため、ハードウエア面での導入障壁は低いといいます。今後はミドルクラスやコンパクトカーへも採用が拡大していくことが大いに期待されます。
Writer: くるまのニュース編集部
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