新型「“コンパクト”ミニバン」発表! 全長4.5mの“ちょうどいいサイズ”&スライドドア採用! 内外装を大刷新したVWの新たな「キャディ」独国で登場

フォルクスワーゲン商用車部門が一部改良モデルの新型「キャディ」の先行予約をドイツで開始しました。刷新されたインテリアや実用的なスライドドアも備える”多才なバン”、はたしてどのようなモデルなのでしょうか。

“万能ミニバン”が先行予約スタート

 フォルクスワーゲン商用車部門(VWCV)は2026年6月9日(現地時間)、ドイツ・ハノーバーで、一部改良モデル新型「キャディ(Caddy)」の先行予約をドイツで開始したと発表しました。あわせて新型のインテリアが初公開されています。

 キャディは、職人や個人事業主、ファミリー、趣味を楽しむ人々まで幅広い層に支持されてきた、フォルクスワーゲンを代表するコンパクトMPV(日本でいうミニバン)です。

 今回の改良は、まず外観の変化が目を引きます。2種類が用意される新デザインのフロントエプロン、新たな外装色、そして新作のアルミホイールが採用されました。

 新色は「リードグリーン」「サンセットレッド」「グレナディラブラック」「グレーブラウン」の4つのメタリックカラーを設定。ホイールは16インチから18インチまでの新デザインがそろい、フロントエプロンは未塗装グレインタイプとボディ同色塗装タイプから選べます。

 いっぽうで、より大きな変化はインテリアにあります。室内に乗り込むと、フリースタンディングとなった大型のセンターディスプレイがまず目に飛び込んできます。画面サイズは対角12.9インチで、カスタマイズ可能なタッチ操作により、よく使う機能へ素早くアクセスできると説明されています。

 シートカバーや加飾パネルも刷新され、装備ラインに応じて異なる新しい見栄えを生み出しています。デジタルコックピット「Digital Cockpit Pro」が全装備ラインで標準となったほか、スマートフォン向けに25Wのワイヤレス充電トレイも備わります。

 使い勝手の面も進化しました。前席のデュアルUSB-Cポートは1口あたり最大60Wの充電能力を備え、ダッシュボードには従来オプションだった12Vソケットに替わり、最大45WのUSB-Cポートが標準装備となりました。

 センターディスプレイ下の温度調整用コントロールはイルミネーション付きのタッチスライダーとなり、操作性が向上したと説明されています。

 さらにキャディの乗用モデルおよびフレキシブルモデルでは、乗降を助けるグラブストラップを全Bピラーに配置。その上部には上着を掛けられるハンガーも備わり、後席まわりをすっきり保てるよう配慮されています。

内外装が大幅に刷新された新型「“コンパクト”ミニバン」とは
内外装が大幅に刷新された新型「“コンパクト”ミニバン」とは

 パワートレインは、ガソリン、ディーゼル、そしてPHEV(プラグインハイブリッド)の「eHybrid」が用意されます。

 なかでも注目はeHybridで、電力のみで最大122kmを走行でき、エンジン走行も含めた総合の航続距離は620km以上に達すると説明されています。日常の移動を電動走行でこなせる場面を広げる仕様といえるでしょう。なお、モデルによっては最大1500kgのけん引にも対応します。

 モデル展開は多彩で、カーゴ(商用バン)と乗用モデルがあり、それぞれに標準ホイールベースとロングホイールベース(マキシ)を設定します。

 なお、通常版のボディサイズは全長4500mm×全幅1855mm×全高1819mmで、ホイールベースは2755mmです。マキシは全長4853mm×全幅1855mm×全高1823mm(乗用は1824mm)、ホイールベース2970mmとなります。

 また、キャディの乗用モデルには大型のスライドドアが装備されており、標準でパワーエージングシステム(イージークローザー機能)が組み込まれているため、大開口ながら力の要らないスムーズな開閉が可能です。自由度の高いシートコンセプトや広大な荷室と組み合わされ、あらゆる用途に応える高い実用性を実現しています。

 グレードは基本モデルの新名称「トレンド」、その上の「ライフ」「スタイル」に加え、「エディション」やキャンピング仕様の「カリフォルニア」、さらに「キャディ フレキシブル」やタクシーなど旅客輸送向けの特別仕様も用意されます。

 キャンピング仕様のキャディ カリフォルニアは、全長4500mm×全幅1855mm×全高1819mm、ロングのマキシでは全長4853mm×全幅1855mm×全高1823mm(乗用は1824mm)とし、取り外し可能なベッドや、オプションのリアキッチン、パノラマガラスサンルーフなどのキャンプ装備を用意します。

 マットレス下のディッシュドスプリングにより、星空を眺めながら快適に眠れると説明されています。

 先行予約の開始にあわせ、ライフ仕様をベースにした特別仕様車「キャディ ジェネレーション」も設定されます。デザイン、ウインター、アシストシステムの各パッケージやルーフレール、リアビューカメラなどを備え、すべてのエンジン/ギアボックスと組み合わせ可能です。

 ドイツでの価格は、商用のカーゴが3万1511ユーロ(約581万円 ※2026年6月中旬時点)から、乗用モデルが3万4200ユーロ(約631万円)からとなります。それぞれロングボディの「マキシ」も用意され、カーゴ マキシが3万4051ユーロ(約628万円)から、乗用マキシが3万7562ユーロ(約693万円)からです。

 ライフ仕様をベースとする特別仕様車「キャディ ジェネレーション」を含むさらなる価格は、VWCVのコンフィギュレーターで順次公開される予定です。最長5年間のメーカー保証も付帯します。

※ ※ ※

 外観の刷新にとどまらず、12.9インチの大画面や使い勝手の細部まで磨き込まれた新型キャディ。EV走行最大122kmに対応するeHybridを含む幅広いパワートレインや便利なスライドドアの採用とあわせ、商用から趣味まで幅広い用途に応える“多才なミニバン”としての魅力をさらに高めた1台といえそうです。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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