「めちゃ薄い!」 スマホにそっくりな薄型信号機が全国普及の理由

西日対策や小型化普及の理由とは

縦型と横型の薄型フラット信号機が併用されている場所も存在(提供:KIホールディングス)

――西日対策は、どのようにされているのでしょうか。

 西日時などに、信号灯器の正面方向から直射日光が当たると、点灯している色が認識しづらくなる場合があります。弊社の信号灯器は約20度前傾させて取り付けることで、表示面に直射日光が当たりづらくなっています。

――どの地域に多く設置されているのでしょうか。また、急速に普及した要因などを教えてください。

 2017年4月に、警察庁より信号灯器を小型化(直径を30cm→25cm)する方針が打ち出されたのを受け、大阪市鶴見区に全国で初めて整備されたのを皮切りに全国整備が始まりました。現在までに、フラット型灯器のメリットが活きる豪雪地域を始め、フラットな外観がマッチする都市部などにも多数設置されています。今後も、電球式など老朽化した信号灯器の代わりにフラット型灯器の設置が進むと考えています。  

※ ※ ※

 いままでは、積雪地域や比較的に台風が多い地域での設置が多く見られました。しかし、最近は日本全国で台風による影響により甚大なる被害を受けています。今後は、影響が少なかった地域でも設置が進むと予想されます。

【了】

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